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偏差値37だった私が東大に現役合格できた理由「最も大事な勉強法はスケジュール管理」

 東京大学といえば、日本最難関クラスの大学。そこに通う学生の多くは、小さなころから塾通いをして名門中高を通ってきた、いわゆる「エリート」たちです。  しかし、それがすべてではありません。一部には、まったくエリートらしからぬ道筋をたどって東大に合格した学生もいます。ここでは、元落ちこぼれや休学経験者など、「普通の東大生」らしからぬ道を辿って東大へ入学した、みなさんの知らない「リアルな東大生」の姿をお届けします。

「自分を変えるために勉強を」

松島かれん 東大生

松島かれんさん

「私はもともと、生徒みんなが一般受験を志す進学校の出身ではないんです。それに、東大生にあったことすらもありませんでした」  そう語るのは、現在も現役の学生として東京大学へ通っている松島かれんさん。いまでは学業の傍ら、書籍の執筆や中高生相手の進路講演を行うなど、精力的に活動されています。しかし、元々は東大に全く縁のないところにいたのだとか。 「私が東大に行こうと思ったのは、高校一年生の時でした。なにか、自分の強みが欲しいと思って、自分を変えるために、勉強をしようと思ったんです」  彼女の通っていた学校は大学附属の中高一貫校で、学年の中でもほとんどがそのまま附属の大学にエスカレーター式に上がる学校でした。なので、学校のカリキュラムとして勉強や進学のみに力を注いでいるというわけではなく、それ以外の、家庭科や音楽・美術などにも力を入れている学校だったと言います。

なにか自分だけの強みを持ちたい

 そんな学校の中で、たくさんの学友たちが思い思いの活動に精を出していたそうです。例えば絵画であったり、ヴァイオリンであったりと、様々な活動を精力的に行い、結果を出している様子も見られたと言います。  しかし、その中で松島さんは、次第に自分に対して自信が持てなくなっていってしまったのだと言います。
 「周りの友人たちは音楽、美術、運動、家庭科などでそれぞれの長所を磨く中で、『では自分は?』と言われると、誇れるものはなかったんです。だからこそ、『自分も友人たちのように、なにか自分だけの強みを持ってみたい』と思うようになりました。だから、目の前の勉強を頑張ってみようという思いが湧き、そこから受験を志したのです」  何かに対する劣等感から受験を志すという人は、実は少なくありません。「部活でうまくいかなかったから勉強に打ち込んだ」「違う分野で一番を取れずに挫折したからこっちの道に進んだ」というような人は意外にも多いのです。
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東大以外の選択肢は?
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