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偏差値37だった私が東大に現役合格できた理由「最も大事な勉強法はスケジュール管理」

偏差値37からの勉強法

ノート

勉強の予定が分刻みで設定された、松島さんのスケジュール管理帳

 しかし、やはり東京大学を目指すのは大変な困難が伴いました。高校一年生の入学式に「勉学に打ち込む」と決意したはいいものの、当時の偏差値は全国模試で37と、散々な結果でした。そこからどうやって東大に合格したのでしょうか? 「そもそも勉強ってどうやればいいんだろう、から始めたんです。そのために、毎日学校から帰る途中に本屋に入り浸って、勉強法を勉強する毎日でした」  まず彼女は、毎日勉強法を学びながら自分に合う方法を模索したのだそうです。そしてその中で見つけたのが、「手帳を活用する勉強法」でした。月ごとのスケジュール、週ごとのスケジュール、日ごとのスケジュールと整理することで、自分の時間の使い方に自覚的になっていったのです。

二宮金次郎と呼ばれたことも

 時には5分ごとに手帳をつけることもあり、少しボーっとしていたらその時間について自覚できるようになったため、どんどん無駄な時間が減っていったのだとか。  そうして無駄な時間を減らしていった結果、歩きながら本を読んだり、覚えられないことを全身に書いたりして対策することも始めました。これは大変効果があったといいますが、そのせいで友人たちからは「二宮金次郎」や「耳なし芳一」と呼ばれる羽目になってしまったのだそう。
手

暗記物は手に書いて、スキマ時間もムダにしない

 これらの努力は実を結び、偏差値37の状況から、見事に現役で東京大学へ合格することができたそうです。周囲の友人たちへのあこがれから、自分の目標を定め、見事その夢をかなえることができた松島さん。普通の東大生からはイメージできないような泥臭い勉強法を通して成長してきたからこそ、彼女にしか見えない世界があるのかもしれません。  次回の記事では、松島さんの現在の活動と今後の展望について伺っていきます。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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