お金

“将来不安”の元CA、20代女性が選んだセカンドキャリア「お金をしっかり学びたかった」

いきなりFIREを目指すのではなく…

松田美江 若年層が身の丈でできる貯蓄法や、FIRE(「Financial Independence, Retire Early」の略で「経済的自立と早期リタイア」という意味)を目指すために必要な意識とは何か。  松田さんは「お金に関する正しい情報の選別や投資判断の仕方がわからずに始めると、失敗の元になるので、マネーリテラシーを身につけること」だと話す。 「本当にしっかりとお金の知識を身につけたい場合は、関連する書籍や新聞を定期的に読むといいでしょう。ただ今では、お金をかけて学ばなくても、ネットにはたくさんのお金に関する記事やブログ、YouTubeがあります。  なので、そこから情報を得て、マネーリテラシーを少しずつ高めていくのもおすすめです。注意したいのは、ネットにはお金に対するネガティブな情報もあふれているので、偏った情報収集をせずに、いろんな視点から見るように意識するのがコツです」  マネーリテラシーをつけた後は、つみたてNISAやiDeCo、ETFなど、初心者でもわかりやすい投資から始めるといいそうだ。 「20代は交際費や結婚資金など出費が増える年代ですが、お金に対する知識をつけ、少額でも将来に向けて投資をしておくといいでしょう。不動産投資は自己資金や年収が大事になるので、キャリアアップしてから取り組むのがベストです。  最近だと、夫婦名義のものや所有者不明などの『訳あり不動産』も注目されていて、当社にも毎月100件くらいの案件が入ってきています。目利きが大事にはなってきますが、過去には訳あり不動産の投資で大きな利益を出した事例もあります。  私自身も、40歳までにはFIREを目指しているので、これからもキャリアを磨き、投資で資産を増やし、お金に困らない生活を送りたい」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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