更新日:2023年03月10日 12:47
エンタメ

M-1、R-1…お笑い賞レースで躍進!“カサグランデ芸人”が語る、終焉<ケビンス仁木恭平×ママタルト檜原洋平>

カサグランデ芸人が賞レースで活躍!

カサグランデ

檜原さん。ネットラジオ『ママタルトのラジオ母ちゃん』(GERA)等でたびたびカサグランデの様子を話している

──少し話は変わりますが、お二人とも、昨年初めて『M-1グランプリ』の準決勝に進出されましたね。カサグランデに住んでいたことはなにか影響があったと思いますか? 仁木:男性ブランコ・平井(まさあき)に影響されてネタをたくさん書きはじめたのもあると思うんですけど、単純に僕らのことを知ってくれる人が増えたことも大きかった気がします。ZAZYや男性ブランコが賞レースでいい成績を残したり、坂田が『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)でレギュラーをやったりして、カサグランデごと知名度が高まって。「カサグランデメンバーが出ているなら見てみよう」と舞台を見に来てくれる人が増えて、それに伴ってコンビの舞台数も増えていった。 檜原:そう、たくさん出してもらえて経験が積めたというのはあるかもしれないです。 仁木:そのままふつうにやっていたら、同じ努力をしていても今ほどのウケ量はなかった気もしているんですよ。僕らのことを知ったうえで見てくれていることが、加速につながったのかなとは思います。

永遠はなかった、カサグランデの終焉

カサグランデ

カサグランデメンバーによるライブも何度か行われた。3/21に開催される『カサグランデFOREVER』もチケットは即完に(配信あり)。(檜原さん提供)

──そんなカサグランデを、仁木さんは昨年6月に出ていかれたんですよね? 仁木:少しずつ舞台が増えて、ひとり暮らしできるくらいのお金も稼げるようになってきたので。ここで引っ越さなければ、ずっといる気がして。 ──そして檜原さんもとうとう、2月でカサグランデから旅立つと。 檜原:僕も「このままずっとルームシェアするかも」と思っていたんですけど。ZAZYが月1回くらい、(声真似して)「こうやって60、70、80歳と一緒にいるのもええなあ」と言うようになって。ええわけないやろ! と(笑)。 仁木:おじいさん4人くらいでルームシェアして、ずっと揉めてるんでしょ(笑)? 檜原:それを聞いて、「どこかで出て行こう」と思って。 仁木:そしたらZAZYから言ってきたんだよな? 檜原:そうです。いまはZAZY、僕、後輩の大久保八億の3人で住んでいるんですが、僕が抜けたらまた新しい人が入ってきて、その人がZAZYにいやなことを言われると思うとなかなか「出ていく」言い出せずにいたんですよ。そしたらZAZYが「八億が『R-1グランプリ』の1回戦で落ちたら俺は出ていく」と。  ZAZYは八億に発破をかけるつもりで言ったんですけど、僕はいまがチャンスだ! と思って「じゃあ僕も出ていきたい!」と伝えたんです。で、実際に八億が敗退してしまって、あれよあれよという間に僕も八億も部屋を決めて、カサグランデは解散することになりました。 仁木:悲しいけどね……。 檜原:最近ZAZYのラジオを聞いたら、だいぶアワアワしてました。「俺はこんなにすぐにルームシェアが解消されるつもりで言ってなかったんだ」と。
次のページ
月4万円の家賃に「死んでしまうぞ!」
1
2
3
4
ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

記事一覧へ
おすすめ記事