月4万円の家賃に「死んでしまうぞ!」
仁木さん。カサグランデ入居中に前コンビの解散と新相方との出会い、そして新コンビ結成を経験した
──これで、2016年から続いたルームシェアがとうとう終了するわけですね。
檜原:永遠というのはないなと、身に沁みて教えてもらいましたね。僕は24歳から住みはじめて31歳で出ていくんですけど、最初の頃は毎日アルバイトに行って、ギリギリの生活をしていて。この生活が永遠に続くと思ってたんですよ。だって22万の家賃を5人で割るのもたいへんで、「8人くらいで住めないか」と言っていたくらいでしたから。
仁木:みんな月4万で「もう死んでまうぞ!」と言ってたもんね。
檜原:ずっとこの生活は終わらないと思っていたんですけど、なんとか僕も一人暮らしができるぐらいになって……。本当に永遠に続くものはないんだなと。
仁木:このルームシェア解消は、みんながちゃんと努力して、少しずつ稼げるようになった結果だから。でもZAZYだけは、自分が厳しいこととか嫌なことを言ったからみんなが頑張ったと思ってるんですよ。
檜原:そうそう。八億に「男性ブランコもママタルトもケビンスも、俺がこうやって発破をかけて鼓舞したおかげで成績が伸びた」と言っていたけど関係ないんです。
仁木:本当、ZAZYは進学塾みたいに「賞レース決勝/準決勝進出者多数輩出!」と張り出したいだけなんですよ。でもみんな、ZAZYとは関係なくそれぞれ勝手に頑張ったんです(笑)。
『R-1』ラストイヤー終了でZAZYが優しくなった?
「みんなが活躍するようになって、でっかいテレビとか、いいシャワーヘッドとかが増えて部屋がだんだん豪華になっていったよね」(仁木)「『次は食洗機買おうかな』と言ったらZAZYに『そしたら(よく洗い物をする)ひわちゃんはいらんくなるなあ』と、世の女性が聞いたら炎上するようなことを言われたこともあります(笑)」(檜原)
──ここまでZAZYさんのお話をたくさんうかがってきましたが、『R-1グランプリ』のラストイヤーが終わってからZAZYさんがやさしくなったという噂も聞きました。
檜原:毎年、『R-1グランプリ』の時期はすごくピリピリするんですよ。(声を真似て)「俺のようにお前らも頑張れ」とか言ってたんです。でも去年芸歴10年を迎えて出場資格を失ってからは、憑き物が落ちたように「みんなの分も買って来たよ~」とか「事故に気をつけて」とか言うようになりましたね。
仁木:「今日も頑張ってるな」とかね。たぶん、お見送り芸人しんいちさんとセットでテレビに出るようになって、ZAZYさえも落ち込むような誹謗中傷がSNSで届くようになったからだと思います(笑)。
檜原:テレビに「嫌な奴」として出たことでそういうDMが届くようになって、「俺もう“嫌な奴”や~めた」と言ってましたね。
仁木:いかにも無理して演じていたみたいな言い方で。
檜原:「偽るのしんどかった~」って。
仁木:めちゃくちゃナチュラルだったのに。
檜原:「みんなももっと俺のこといいヤツって言ってってよ」とかも言ってました(笑)。