更新日:2023年03月13日 14:43
仕事

「ツラの皮が厚すぎる」新入社員。外回りのフリして帰宅、先輩の注意にも逆ギレ

 多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、そこに上司や先輩を困らせる自分勝手な“とんでも新入社員”が紛れ込んでくることもあるのだ。“個”が尊重される時代においても、組織としては悩ましい問題である——。
新入社員

※写真はイメージです。以下同

 新入社員にとっては、初めてのことばかりで緊張する場面が多いかもしれない。しかし、なかには何の躊躇もなく自分のミスを上司や先輩のせいにしたり、外回りをするフリをして平然と家でサボっていたり……今回は、そんな新入社員のエピソードを紹介する。

自分のミスを上司のせいにする新入社員

 IT企業に勤める渡辺雄吾さん(仮名・30代)は、新卒で入社したAについて話してくれた。最初は仕事にも熱心に取り組み、同僚とのコミュニケーションにも問題はなかった。しかし、徐々に変化が現れたようだ。 「Aは、ミスをした際には『設計書が分かりにくい』と上司に責任を押し付けたり、同僚に対しても自分のことは棚に上げ、トゲのある口調で指摘したりするようになりました。また、プロジェクトの進捗を上司に報告するときにも、誇張してごまかすようになったんです」  渡辺さんはAと同じプロジェクトに参加していた。 「私が仕事の納期について質問したのですが、『もう終わってます』と言われました。しかし本当は、まだ始めてもいない状態だったんです」

同僚に挨拶もなく、悪口を言いながら退職

 渡辺さんも含め、他の社員たちもAに違和感を覚えるようになった。彼の言動にチームメンバーは困惑。何度か注意したこともあったが、いっこうに改善されなかったという。 「あるプロジェクトで、Aは重要な任務を任されていたにもかかわらず、いつまでも進展がありませんでした。そして、チーム全体が納期に間に合わないという事態に。上司たちから指摘を受けたAの言い訳がありえなかった。『私がやっている最中にシステムが壊れた』と言ったのですが、本当はAがシステムを壊したことが原因だったのです」  結局、Aは退職することになったというが、最後まで問題行動は続いた。 「上司に対して態度が悪くなり、『別にこんな会社じゃなくてもやっていける』『システムが古い。こんなレガシーな会社はつぶれる』などと言い、同僚たちにも挨拶なく退職しましたね」
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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