更新日:2023年03月19日 17:11
お金

最新のベンツCクラスに乗ってみてわかった長所と5つの欠点

欠点2 後ろが見づらい

リアウィンドウが小さく、後方視界はかなり悪い

リアウィンドウが小さく、後方視界はかなり悪い

 リアウィンドウがびっくりするほど小さく、目視で後方を確認するのに支障をきたしています。リアビューカメラ等のデジタル装置が充実しているといえ、リアルは重要。これだけリアガラスが小さいと、見通しが利かない範囲が広く、覆面パトカーや白バイに捕まりそうだといえます。逆にいうと、白バイ隊員からすると、W206型Cクラスセダンは、かなり捕まえやすいといえます。

欠点3 デジタル売りはやめてほしい

 Sクラス含め、W206型Cクラスの「売り」の1つが、ARナビゲーション等のデジタル技術だといえます。しかし、自動車メーカーのデジタル技術、はっきりいうとGoogle等のIT企業には勝てません。新型Cクラスのナビよりも、スマホのGoogleナビを使ったほうが遥かに快適です。  使う前、ARナビは便利そうと思った私ですが、実際に知らない道を走ってみたところ、見事に行く方向の道を間違えました。結局、普通の地図を見たほうが、「どの道を曲がればよいか」がひと目で分かるといえます。また、ナビはiPadの地図そのままのようで、走っていて重要な道が「どれ」なのかを瞬時に判断できず使いづらいと感じました。  さらに、目的地を設定するのも非常にやりづらく、音声入力は「ほぼ機能しない」状態。検索しても、検索結果のチューニングがスマートではなく、目的地を設定するのにイラつきました。  純正ナビの道案内は、Googleマップのような「抜け道」を攻める傾向があり、私個人としては「歓迎」だったのですが、このクルマのメイン購買層である50代、60代の方々からは不満が出そうだと思いました。  いずれにしてもナビ機能はスマホを使ったほうが便利。目的地に早く着きたいならgoogleマップで攻めた道を走り、走りやすい道を行きたいならYahoo!カーナビを使えば良いと思います。  結局、新型Cクラスの中央にそびえ立つ巨大画面で「メリットがある」と思ったのは、テレビがきれいなことだといえ、それ以外は本質的にスマホに勝てていないといえます。
最新型メルセデスベンツの売りであるARナビ

最新型メルセデスベンツの売りであるARナビ

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欠点4 ISGが怖い
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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