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最新のベンツCクラスに乗ってみてわかった長所と5つの欠点

欠点4 ISGが怖い

C200セダンのリア

C200セダンのリア

 マイルドハイブリッド的な機能を果たしているISGは、エンジンの美味しいところを活かすという機能も果たしているようですが、実際に運転していて効果の実感はありませんでした。また、街乗り燃費もリッターあたり9kmと、以前私が乗っていたW202型C240の8kmよりわずかに良い程度。ISGの良さとして、アイドリングストップからのスタートがスムーズになったという点が有りましたが、実感できたのはそこぐらい。通常のアイドリングストップ機能は、OFFにしたいぐらい不快ですが、ISGであればアイドリングストップがストレスになりません。ただ、それが燃費に寄与しているかというとそうでもないようで、将来的なISGの故障リスクやバッテリー交換代等を考えると、ISGは、メリットよりもデメリット部分のほうが多く感じました。

欠点5 ハンドルの位置

 最後に、最も残念だったのがハンドルの位置です。前作のW205型Cクラス含め、往年のメルセデスベンツは、ハンドルが中央寄りにセットされているという特徴がありました。つまり、右ハンドル車であればハンドルは“やや左寄り”、左ハンドル車であれば“やや右寄り”にセットされていたのです。運転していると、目線は中央寄りになるため、ハンドルが車両中央に寄っているというのは、運転のし易さにかなり寄与していたといえます。  ただ、日本人の感覚からすると、そういったハンドル位置は「ずれている」などと批判されてようで、今回そういった声を取り入れたのか、不思議とハンドルは「どセンター」になっていました。このハンドルの位置だと、運転がやや疲れ気味になり、先程とは異なり、悪い意味で「日本車に乗っている」ような感覚になります。
赤線部分は従来のメルセデスベンツのハンドル位置。新型は完全センターになった。

赤線部分は従来のメルセデスベンツのハンドル位置。新型は完全センターになった。

 以上、新型Cクラスの評価をしてみたわけですが、まとめますと、基本的には良い車だといえます。ただ、後方視界の悪さや、一部のドライバーからナメられてしまう部分は特に「不満」だといえました。ただ、それら不満点は、ステーションワゴンを選択し、ボディカラーを黒等にすれば解決できる部分かもしれません。  また、余談ですが、今回借りたC200セダンの製造国は南アフリカ。ステーションワゴンを選択するとドイツ製がデリバリーされる可能性があると思われるので、made in Germanyが良いという方はワゴン一択となるでしょう。  よってCクラスを買うならば、ワゴンの必要がなくても、あえてステーションワゴンを選んだほうが、何かと良い結果になるのではないかと感じました。  とはいえ、新車価格600万円は私からすると「高い」と思ったのも事実。近代的なベンツを買うのであれば、現行型(前期)のE400エクスクルーシブが総額320万円程で売っているため、私はそっちを買いたいと思ってしまいました。ディーラー認定中古車でも総額450万円程度であるため、E400エクスクルーシブという、狙い目最新ベンツを見つけて嬉しくなった次第です。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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