仕事

一学期もたず突然の退職。「不登校になった新任教師」が招いた混乱

教師の不登校に現場は大混乱

教室 そのため、夏休みに入るまでの約1か月間、A先生が受け持っていた英語の授業はほかの英語教師が手分けして担当することに。2学期からは新しい先生が授業を行うことになったが、途中での教師交代は異例のこと。生徒だけでなく保護者からもクレームが寄せられ、校長や教頭はその対応にも追われていたそうだ。 「しかも、後から聞いた話ですが、A先生は正式に学校を辞める前にアパートを引き払い、実家に戻っていたようです。病気などで学期中に休業した先生は過去にもいましたが、こんな形で辞めた人は私がこの学校の教師になってからは初めて。一部の生徒は『先生でも不登校になるんだね』となぜか同情してましたが、こちらとしては苦笑いするしかありませんでした」  思い描いていた環境と現実との間で乖離があったのだろうか。理解を示そうとする同僚や先輩に心を開く余裕があれば、今でも教壇に立てていたかもしれないだけに、なんとも残念な結果になってしまった。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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