ナイツ塙、漫才協会の会長になったらやりたいこと「正直、経営がずっと苦しくて…」
かつてはフランス座と呼ばれ、若手時代のビートたけしが修業した浅草 東洋館。この劇場を拠点に漫才中心の寄席を行っているのが一般社団法人・漫才協会だ。
その歴史は古く、発端は1955年にまで遡る。3月27日、そんな漫才協会を取り上げた『ザ・漫才協会ファンブック』(主婦の友社)と題する所属芸人の魅力満載の本が出版された。この謎多き“お笑い団体”で副会長を務めるのが塙宣之氏(ナイツ)だ。
「この本は漫才協会に所属してる芸人108組がインタビューされて、プロフィールまで掲載されてるんですよ。とはいえ、なんで誰も知らない若手漫才コンビの『ウーデンガーデン』とかに1ページも使ってるんでしょうね。売れ行きが心配なので、まずは協会員のご家族から買ってほしい(笑)。値段も3980円って……。
あ、でも、この本を持って東洋館に漫才を観に来ると入場料が毎回500円引きになるのか。4時間半の漫才興行が2000円で楽しめるなら、いいかもしれませんね」
浅草漫才の伝統を受け継ぐ漫才協会。ほかの芸能事務所にはなく、漫才協会だけが強みとして持っているのが漫才師の師弟関係だ。
「芸人の世界では先輩後輩の関係がエピソードトークや団体芸に繫がる。吉本興業さんなんて特にそれが大きな武器になっている。
でも、それよりもさらに強い関係性が“師匠と弟子”。僕も3年前から弟子をとったのでわかるのですが、一緒にいる時間が多いので考えが共有できる。同じ方向を向いて行動する“分身”ができるのはやっぱり面白い。たけし軍団さんはその強みを生かしてますよね。
漫才協会では一時期から師弟関係をあまり増やさない方針にしてたけど、時代とは逆行しても師弟関係を復活させたほうが面白いかもと最近の僕は思っています」
時代とは逆行しても、師弟関係を復活させたほうが面白いかも
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