更新日:2023年06月23日 18:27
仕事

「10人中7人がおいしい味」“創業50周年”日高屋会長が語る、生い立ちと創業の苦労

新しい店舗は今も自分の足を使って決断

――時代の変化にいかに早く気付くかが成功のカギですね。なぜ、ビジネスチャンスに気が付くことができたんでしょうか? 神田:毎日、絶えず仕事のことを考えているから。どこへ行くにも仕事。もう習慣になっているんですよ。仕事の目線で物事を見たほうが断然面白いですよ。そうすると見えないものが見えてくるんです。 ――いまも新しい店舗のを探す際は、ご自身の足を使って探して決めていると聞きました。 神田:不動産屋さんの前を通ったら必ず貸店舗を見るのが習慣になっていますね。駅前に出すことが多いので電車を使って行きます。時間もお昼・15~16時頃、仕事終わりの時間や深夜帯など、決めるときは4、5回に分けて見にいきます。そうしないと決められないですよ、恐ろしくて。

「日高屋があってよかった」位置に出店

ハイデイ日高

株式会社ハイデイ日高が展開する「熱烈中華食堂 日高屋」

――電車で!? なぜご自身で見にいかれるんですか? 神田:1店舗失敗すると、だいたい8000万~1億円の損失になるんですよ。1年くらいやってから見切りをつけるから、賃貸料と人件費を合わせたらそれくらいになってしまいます。それをほかの人に任せて、もし失敗したら、責任を感じて会社にいられなくなってしまうだろうからかわいそうでしょう。だから、経営者の私がやっているわけです。 ――どのようなところを見て決めているのか教えてください。 神田:今までの経験則ですが、競合他社との位置関係・人通り・男女比・年齢などを見てです。ターゲット層はやはりサラリーマンですね。「日高屋があってよかった」「安心する」と思ってもらえるような位置づけを考えていますので。
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10人中7人が「おいしい味」を追求
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医療従事者として都内総合病院に勤務していたが、もともと興味のあったWebライティング業界に思い切って転身。大手メディアと業務委託契約を結び、時事ネタ・取材をメインに記事を執筆。中には450万PVを達成した記事も。ちなみに国内外問わず旅行が趣味で、アメリカ・オーストラリアで生活をした経験もあるバイリンガル。現在、海外移住計画中
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