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日高屋82歳会長が語る、“4億3000万円分”自社株譲渡の真意「人が唯一の財産。成長したら分配したい」

コロナからV字回復!今後の夢は?

ハイデイ日高

創業50周年を迎えた株式会社ハイデイ日高

――コロナで一時は不安定になったそうですが、V字回復を遂げています。成功の要因は? 神田:うちは関東の駅前しか出してなかったから、もともとコロナ関係なく店舗拡大を考えていました。もしコロナなければ、関東以外の場所に出店地域を拡大しようと思っていましたが、新たに工場作ったり、大仕事になってしまうデメリットがありました。  しかしコロナになってその計画が一旦なくなったことで、苦し紛れにロードサイドや「ぽつんと一軒家」をコンセプトに出したんです。それが出店先の地域に結構好評だったんですよね。ピンチはチャンス! 同業他社が全然いないですし、まだまだいっぱい出せると踏んでいます。 ――最後に、ハイデイ日高の将来展望を教えてください。 神田:商品は安いまま、同じ外食チェーンの8~10%アップの給料を払える会社を目指しています。工場で大量生産しているから安く作るところはクリアしているけれど、現在の課題はホールに人件費がかかりすぎている点。そこを抑えていけば今働いてる人にもっと給与を分配できると思うんです。  また出店エリアが関東にしかないので、海外も含めて、他の地域への出店も検討していきたいと思っています。あとは次世代の経営陣の情熱次第です。お金儲けじゃダメ。私が退いたあとも、従業員・取引先・出店先・お客さん全ての人に日高屋があってよかったと思ってもらいたい、そういう理念のもとでチェーン展開をしてほしいですね。 【前回記事を読む】⇒「10人中7人がおいしい味」“創業50周年”日高屋会長が語る、生い立ちと創業の苦労 <取材・文/はるうらら>
医療従事者として都内総合病院に勤務していたが、もともと興味のあったWebライティング業界に思い切って転身。大手メディアと業務委託契約を結び、時事ネタ・取材をメインに記事を執筆。中には450万PVを達成した記事も。ちなみに国内外問わず旅行が趣味で、アメリカ・オーストラリアで生活をした経験もあるバイリンガル。現在、海外移住計画中
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