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1998年のベイスターズ優勝メンバー、ボビー・ローズがSNSで「意外なメッセージ」を発信する理由

1998年のベイスターズ優勝の立役者、ボビー・ローズ

 そんな折、先週アメリカに帰国したボビー・ローズからこんなメッセージが届いた。 「ところで\横浜優勝/ってどんな意味なの?」  1998年のベイスターズ優勝の立役者、ローズは人見知りだ。そんなローズが、ツイッターやインスタをはじめたのも驚きだったが、このメッセージにはさらに驚いた。  聞けばローズは6月の来日を機に、末娘のリアンナさんから「SNSを始めようよ!」と口説かれ、意を決した。デジタルネイティブのリアンナさんは1998年10月生まれ。まさに、ベイスターズ優勝に合わせて誕生した彼女はローズにとっての女神なのだ。

\横浜優勝/はファンが喜びを表したネットスラング

1998年の遺伝子の三浦大輔監督とバウアー選手

三浦大輔監督(左)と交流戦3戦3勝と大活躍した元メジャー投手バウアー

 交流戦のスペシャルサポーターを務めたローズは、アメリカに帰国後、ベイスターズ戦を日々、追いかけるようになった。本人のツイッターアカウントでは、ベイスターズに関するツイートを頻繁に投稿するようになった。あのローズが、だ。 「\横浜優勝/は、負けが続いて弱かった時代に、ベイスターズが勝利するとファンが喜び(アイデンティティ)を表したネットスラングだよ」  こんな説明を返した数日後、トレバー・バウアーが来日初完投勝利を記録した。するとローズがすかさず「トレバーを称えて、チームを鼓舞したい。最後に\横浜優勝/をつけてもOKか?」と尋ねてきた。  交流戦3先発で3勝を記録したバウアーと、25年前のV戦士のローズは、デジタル上でも繋がった。
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現在の横浜DeNAベイスターズの打線は?
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1973年、神奈川県生まれ。日大芸術学部卒業後の1997年、横浜ベイスターズに入社、通訳・広報を担当。'02年・新庄剛志の通訳としてMLBサンフランシスコ・ジャイアンツ、'03年ニューヨーク・メッツと契約。その後は通訳、ライター、実業家と幅広く活動。WBCは4大会連続通訳を担当。今回のWBCもメディア通訳を担当した。著書に『大谷翔平 二刀流』(扶桑社)ほか

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