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1998年のベイスターズ優勝メンバー、ボビー・ローズがSNSで「意外なメッセージ」を発信する理由

今の打線は、1998年の打線よりも強力

1998年の遺伝子の横浜DeNAベイスターズ 集合写真

1998年、優勝当時の集合写真

 ローズとともに、マシンガン打線の中心として1998年のベイスターズ優勝に大きく貢献した石井琢朗チーフ打撃コーチに尋ねてみた。 「投手の技術が大きく変わっているから一概に言えないけど、1998年の打線よりも、今年の打線の方が強力だと思うよ」  マシンガン打線の主力2人も認める’23年のベイスターズ打線は、交流戦の初優勝でその実力を証明した。  得失点率差という条件下での優勝とはなったものの、’23年のベイスターズは19年目のセ・パ交流戦において初優勝した。11勝の中には今や日本を代表する投手・佐々木朗希を攻略した大きな勝利も含まれる。

ボビー・ローズがSNSを通じて声援を送る

 三浦監督のコメントが過去の負け癖を一掃するかのごとく心地よく耳に響く。 「選手たちは自信にすればいい。全員が意識した中で戦った経験は絶対に(ペナント後半や今後に)生きてきますし、生かさないといけない。大きな財産になったと思います」  アメリカからは、V戦士ローズが、SNSを通じて声援を送るようになった。日程を見ると8月末に甲子園で天王山が組まれている。 「オレたちが優勝を決めたのは甲子園。今度はオレが応援に行こうか」  逞しい後輩たちに魅了されているローズはこの夏、甲子園からベイスターズを応援する計画を立てはじめた。暑い夏がやってくる――。 撮影/小島克典 写真/時事通信社
1973年、神奈川県生まれ。日大芸術学部卒業後の1997年、横浜ベイスターズに入社、通訳・広報を担当。'02年・新庄剛志の通訳としてMLBサンフランシスコ・ジャイアンツ、'03年ニューヨーク・メッツと契約。その後は通訳、ライター、実業家と幅広く活動。WBCは4大会連続通訳を担当。今回のWBCもメディア通訳を担当した。著書に『大谷翔平 二刀流』(扶桑社)ほか
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