更新日:2023年07月26日 09:04
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AIで仕事を失うはウソ!?「40代からでも副業で稼げる人材」の共通点

月200万円以上稼ぐ動画編集者も

 動画編集者志望者が殺到しているのは、それだけ夢のある業界であるからに他ならない。前出の畝尾氏が語る。 「明確に開示はできませんが、ランサーズではコンスタントに月50万円以上稼いでいる人も珍しくありません。月によって開きはあるものの、100万円以上稼ぐ月があったという方もいらっしゃいます。  これだけ売上が立つのはディレクションや制作、撮影、キャスティングまで全体的にできる人。さらに3Dなどのアニメーション案件を受けられると単価が大きくなります」(畝尾氏)  事実、鴻池氏が運営するスクールでもそれは実証されているという。 「私のスクール卒業生は、85%以上が半年で副業月5〜10万円を達成しており、中には月200万円以上稼ぐ卒業生も輩出しています。会社員の方が副業から始め、フリーランスとして独立したケースも少なくはありません」  だが、市場が拡大しているからといって、誰もが成功するわけではない。立ちはだかるのはずばり、年齢の壁だ。 「これまで、40代以上が動画編集者を志す場合、結果を出すのは難しかった。動画編集の技術を覚えるスピードがどうしても遅く、一人前になる前に挫折してしまう人も多かったのです」  ところが、今後はむしろ40代以上にもチャンスが巡ってくると鴻池氏は言う。
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動画編集スクール「AIM Creators College」代表の鴻池溜佑氏。現在、生徒数を制限するほど、門をたたく人が多いという

ChatGPTが副業のゲームチェンジャーに

 それを可能にするのが、ChatGPTに代表されるAIツールだ。 「Adobe Premier pro(アドビプレミアプロ) やFinal Cut Pro X(ファイナルカットプロエックス)など、動画編集者が副業で稼ぐには、“それなりに専門性の高いソフト”を使いこなせる必要がありました。ところがAI関連ツールの登場で、動画制作の現場は劇的に変化。まさに今、ゲームチェンジが起きています。裏を返せば、プレミアなどを使える人でも、AIツールを学び直さないと早晩、置いてけぼりをくらう。こうした過渡期にあるのです。  とはいえ、AIツールはプレミアなどとは比べ物にならないほど、少ない時間と勉強量で使いこなせるようになります。40代からもチャンスがある。私が感じている理由は、そこにあります」(鴻池氏)  前出の畝尾氏も、AIを活用できる動画編集者のニーズが増えていることを指摘する。 「今後は、動画編集にAIをどう組み込んでいくかも、稼げるポイントになります。加えて、動画の企画案や改善案までサポートできる方は重宝されるでしょう。クライアントから見れば、担当窓口が一人で完結するのは嬉しいポイント。一人で始めたものの、チームを作って案件を受ける方も少なくありません」(畝尾氏)  つまり、身につけるスキル次第では、真面目に動画編集をしていた若者よりも、AIをかじってプロンプトを入れられる40代男性のほうが稼げる時代が訪れるかもしれないのだ。
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鴻池氏が運営する動画制作スクール『AIM Creators College』

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いまから副業動画編集者で稼げる人の特徴とは?
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