お金

白州、山崎…高級銘柄の“ハイボール缶”は入手困難。値上がりも期待できる「今買うべきウイスキー」

高級品部門(1万円以下)

バランタイン17年

 1万円以下といった価格帯の高級ウイスキーとして、過去とほぼ相場が変わらないのが「バランタイン17年」であります。  山崎12年が約8800円で売られていた頃、バランタイン17年の実勢価格は6000円ほどでしたが、現在Amazonでは約6500円で購入可能。ほぼ価格が変わっていないといえます。  興味深いのは、2000年代には「バランタイン17年は、山崎12年よりも良い」という意見を聞くことが多かったのに、今では山崎12年の4分の1程度という相場。今こそ、バランタイン17年を飲むべきだ!といえる状態であるのです。

超高級品部門(3万円以上)

バランタイン30年

 最後に、3万円以上といった価格帯の超高級品を2本紹介したいと思います。  1本目が先程と同じ「バランタイン」でありますが、その30年モノであります。現在、バランタイン30年はAmazonにて約3万7000円(並行品)で売られています。山崎12年が8800円程度だった頃の過去価格は2万5000円程度(並行品)。そこそこ高くなっているといえますが、「30年」といった超ビンテージ品としては、今の相場でも相対的には安価だといえます。

ロイヤルハウスホールド

 そして、2本目が「ロイヤルハウスホールド」。これは、イギリス王室御用達のウイスキーでありますが、「どこでも売られている」というのは日本だけだといわれています。イギリス本国でも、バッキンガム宮殿とローデルホテルのバーでしか飲むことができないといわれているのに、なぜだか日本では「イオン」といったスーパーマーケットのお酒売り場でも手に入るわけです。  私は「日本で普通に買える」という状態がいつか終わるかもしれないと思い、2006年頃、2万6000円ほどで購入しましたが、現在Amazonでは約3万5000円で売られている状態。あまり価格が変わっていないのです。  なお、かつては、「ザ・ロイヤルハウスホールド」というように「the」がついていましたが、現在では「ロイヤルハウスホールド」といった表記。「the」付きのボトルは希少価値が高いとされており、現在ヤフオクでは9万円~といった相場になっています。  以上、「過去と実勢価格が変わらない」という点を重視して、今飲むべきウイスキーを紹介しましたが、今回紹介した銘柄の相場ももしかしたら変わるかもしれません。もしも将来、バランタイン17年といった銘柄が高くなった日にこの記事を見たならば、「あのとき飲んでおけばよかった」と思われることでしょう。ですから、気になるウイスキーがあるならば、「今飲むべき」だと私は思うのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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