年収1000万円・大企業50代ヒラ社員が2000万円もらって早期退職したら…月13万円のバイトになる現実――早期退職のその後トップ10
早期退職やリストラに倒産……40代50代で人生が激変した人がいる。今回は定年前に早期退職を選んだ人たちのその後を取材し、反響の大きかった記事ベスト10を発表する。第10位はこちら!(集計期間は2021年1月~2022年12月まで。初公開日2021年1月21日 記事は取材時の状況です)
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国家資格合格者や、大企業への新卒入社組など、一度レールに乗りさえすれば高年収が約束されていたはずの“勝ち組”たち。だが、そんな彼らも長引く不況や、新型コロナが追い打ちとなり、続々と高年収組から転落しているという。なかでも、40~50代のヒラ社員がターゲットとなり、リストラの嵐が起きている。その実態を取材した。
「まさか自分が月収13万円まで落ち込むとは思いもよりませんでした」
そう呟くのは、2020年11月まで大手メーカーに正社員として勤めていた林洋平さん(仮名・51歳)。退職時、年収は1000万円を超えていたという。
資本金10億円以上の大企業に勤める人の賃金カーブは50代前半でピークを迎え、平均年収は700万円超に達する。
林さんが入社した会社も古き年功序列制を採用しており、50代前半で平均年収よりも上の年収を得られることはわかっていた。だからこそ、若い頃から地道に働き、ようやく年収1000万円プレイヤーになったのだが……。
「経営不振は続いていたのですが、どこか他人事として捉えていました。でも昨年7月、会社はコロナによる業績不振を理由に早期希望退職者を募り、私はそのターゲットになってしまったのです。
社内の管理部門に呼び出され、マネジメント能力が低いと評価を下され、やんわり退職勧奨されました。管理職になることを断り、ヒラ社員でいたのが仇になったのかもしれません」
会社からは業務委託としての再契約、斡旋先企業への再就職などの道も提示された。だが、林さんは早期希望退職を選び、現在は警備会社でアルバイトとして働く。
「一人娘が一昨年に大学を卒業していて教育費がかからなかったことと、退職金2000万円がもらえたので、辞めることにしました。不信感しかない会社で働くことはできませんからね」
定年まで正社員の予定だった林さんのマネープランは崩壊。節約の日々を余儀なくされている。
しかし、これは林さんだけに起きた悲劇というわけではない。地道に働けば、高年収が約束されていたはずの大企業サラリーマン全般に起きていることなのだ。
大企業に勤める40~50代の高年収層を襲うリストラの嵐
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