「幸福を『こうふく』と読むのはNG」新卒で入社したブラック企業のバカ社訓。“時代遅れすぎる価値観”にあ然
中古車販売大手・ビッグモーターの不正の背景には、パワハラ気質の「社訓」があったのは周知の事実。企業がブラックなら社訓もブラック、その逆も然り。ビッグモーターが図らずも証明した格好だ。そこで、社訓からブラック職場の重症度を読み解く術を、実例を交えて紹介する!
『挑戦×、頂戦○。幸福を「こうふく」と読むのはNG』
OA機器販売 B社 重症度 120%
9年前、大学新卒でOA機器販売B社に入社した河本哲也さん(仮名・33歳)は、新人研修で感じた超前時代的な社内風土に驚いた。
「パンフレットに記された『魂の研修』という文言を見て、イヤな予感はしていたんですが……。すべての課題で毎回テストがあり、たとえ成績が1位でも僅差だと上席から『クズ』『アホ』と罵倒される。圧倒的1位じゃないとダメなんです。社内では『圧勝』とか『圧倒』という勇ましい言葉をよく聞きましたね」
配属されてからも、上司からの“圧”は強まるばかり。
「毎日朝礼で社訓と基本精神10ヶ条を大声で読まされる。決算期には全力で叫ぶから、営業のときにはみんな声がかすれてる(苦笑)。むしろ、社訓が仕事の質を落としているんですよ」
ブラック企業のバカ社訓・事例
社訓が仕事の質を落とすことに
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