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“目標達成”のバスケ日本代表。「平均失点85.2」のチームが3勝できた理由

「インサイドの得点力」が武器となった

 最大の武器である3ポイントシュートが当たっていなくても世界と戦えたのは、男子日本代表にももう一つの武器があったからだ。それがインサイドでの得点力だ。  勝った試合でのペイントエリア内での得点を見ると、フィンランド戦では34-34、ベネズエラ戦では30-36、カーボベルデ戦では28-32と、上回ってこそいないものの大きく負けてはいない。さらに、フリースローでの得点はフィンランド戦で27-12、ベネズエラ戦で16-5、カーボベルデ戦で12-8と大きく上回った。
バスケ ワールドカップ

馬場雄大のドライブはインサイドでの得点力を上げるきっかけとなった

 最初にこの兆候を見せたのは、開幕戦となったドイツ戦での馬場雄大だった。  3ポイントシュートを徹底的に警戒されるなかで、馬場は相手ディフェンスの逆を突いてドライブを連発して2点シュートを6本決めている。

“オフェンス合戦”の立役者たち

 次の試合からはジョシュ・ホーキンソンがゴール下の主役となった。センターとしては身体の線が細い軽量級の選手だが、スピードとフィニッシュパターンの多彩さで、相手ディフェンスをかいくぐってゴール下での得点を量産。2次リーグを終えた時点で平均21.0得点は得点ランキング7位という堂々の数字だ。  ベネズエラ戦では、比江島慎が相手ディフェンスの密集地帯をかいくぐる『比江島ステップ』から、超高難度のシュートを再三決めてヒーローとなった。  もちろん、渡邊雄太も思い切りの良いドライブから多彩なステップワークで、ゴール下のシュートを高確率で決めている。渡邊にはチームオフェンスを機能させることを優先させ、3ポイントシュートの良いチャンスが作れそうにないときにアタックする役回りもあった。だが、相手に3ポイントシュートを警戒されて成功率がなかなか上がらないなかで、自ら得点を狙いにいく機会は増えていった。
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八村塁の参戦で「インサイドの得点力」が倍増?
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フリーランスのスポーツコンテンツエディター。Bリーグ創設の2016年に立ち上がった日本最大級のバスケットボール専門メディアの専属ライターおよび編集者として取材を行い、Bリーグ、Wリーグ、日本代表、高校バスケや大学バスケなど幅広くバスケットボールを取材。今もバスケを中心に多くのスポーツコンテンツ制作を手掛ける
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