「八村塁がいなくても勝てるの?」難題に挑むバスケ日本代表
バスケットボールのワールドカップが8月25日に開幕する。今回はフィリピン、インドネシア、日本による共同開催。決勝トーナメント以降はフィリピンのマニラが舞台となるが、1次リーグと2次リーグは3カ国にて行われ、日本では沖縄アリーナがその舞台となる。果たして、日本は勝ち上がることができるのだろうか――。
日本のバスケは2016年のBリーグ創設を機に、急激な成長を遂げてきた。それまではアジアで勝つことができず、ワールドカップとオリンピックには長らく出場できなかった。2016年夏、リオデジャネイロオリンピックの出場権を懸けた世界最終予選では、日本人初のNBAプレーヤーでベテランの田臥勇太、当時大学生だった渡邊雄太(フェニックス・サンズ)を軸とするチームで必勝を期すも完敗に終わっている。
Bリーグがスタートしたのはその数カ月後。完全なるプロリーグ化を成し遂げた国内リーグの隆盛は、在籍する外国籍選手らが競技レベルを向上させ、それに渡り合う日本人選手らは急速に競技レベルを上げていった。また、選手たちがこれまでとは桁違いの注目を集めるようになった一方で、渡邊雄太や八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)が、アメリカの大学での活躍を経てNBAでプレーするにまで至った。
2019年のワールドカップに向けたアジア予選を日本代表は自力で勝ち抜き、出場権を手にしている。渡邊雄太と八村塁の活躍もあったが、アメリカを主戦場とする彼らが参加できたのは一部の試合だけ。Bリーグでプレーする選手のレベルが上がり全体の底上げがあったことで、世界への扉を開けることができた。
だが、その本大会では4チームの総当たりとなる1次リーグで3連敗。順位決定リーグに回っても1勝も挙げられなかった。続いて、開催国枠で出場した2021年の東京オリンピックでも、すでにNBAプレーヤーとなっていた渡邊雄太と八村塁を擁しながらも3連敗で早々に敗退が決定した。
プロ化でレベルは底上げされるも分厚い世界の壁が立ちはだかる
前回大会、そしてオリンピックは結果を残せず…
フリーランスのスポーツコンテンツエディター。Bリーグ創設の2016年に立ち上がった日本最大級のバスケットボール専門メディアの専属ライターおよび編集者として取材を行い、Bリーグ、Wリーグ、日本代表、高校バスケや大学バスケなど幅広くバスケットボールを取材。今もバスケを中心に多くのスポーツコンテンツ制作を手掛ける
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