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“薄さ”を追求するのは日本だけ…コンドームメーカーが「安易に海外進出しない」理由

コンドームメーカーが「安易に海外進出しない」理由

 本来であれば、人口が多い中国やインドに工場を作って、現地生産・現地販売で販路拡大を狙うのかもしれません。しかし、コンドームは生産技術が盗まれると、簡単に模倣されてしまいます。  また、新興国は着け心地よりも安さで判断するケースが多く、下手に進出をすると価格競争に陥る危険性があります。結局のところ、日本国内で販売していた方が安全なのです。  ところが、日本は中長期的には少子化で市場が縮小します。将来的に販売数が減少するのは明らかです。コンドームメーカーは、医療や生活用品、機械部品など、他のゴム製品も製造しています。コンドームで稼げるうちに稼ぎ、主力事業をどこかのタイミングで切り替えるようになるのかもしれません。 <TEXT/不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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