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ヤマトと佐川で分かれた明暗。「Amazonからの撤退」が分岐点に

 中小企業コンサルタントの不破聡と申します。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、「有名企業の知られざる一面」を掘り下げてお伝えしていきます。  2023年6月19日にクロネコヤマトのヤマトホールディングスと、日本郵政の協業が決まりました。「クロネコDM便」を「ゆうメール」に、「ネコポス」を「ゆうパケット」に融合し、荷物を共同で配送するというもの。この協業体制は2社の課題を解決する有効な一手となるかもしれません。
ヤマト運輸

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郵便局の配送網で効率化を図る

「ネコポス」は2023年10月から順次終了し、「クロネコゆうパケット」という新たなサービスに変わります。「ネコポス」は、フリマやオークションを利用する人には身近なもので、個人間取引サイトを利用する顧客が対象のサービスでした。  これまではヤマトが配送をすべて行っていましたが、今後はヤマトが荷物を引き受けて、それを郵便局の配送網で顧客に届けます。 「クロネコDM便」は2024年1月31日に終了し、「クロネコゆうメール」となります。これもオペレーションはほぼ変わりません。  つまり、ヤマトは配送の手間を省くことができ、郵便局は全国に構築した配送ネットワークをフル活用できるという内容なのです。ここが一番のポイントです。

“効率的に稼ぐ力”が佐川に及ばず

ヤマトホールディングスとSGホールディングス

ヤマトホールディングスとSGホールディングスの営業利益率比較 ※決算短信より筆者作成

 ヤマトホールディングスの2023年3月期の売上高は1兆8006億円。競合・佐川急便の運営会社であるSGホールディングス2023年3月期の売上高は1兆4346億円でした。2社の売上は3600億円以上離れています。  しかし、利益に目を転じると見え方は変わってきます。  佐川の営業利益率は9.4%。ヤマトは3.3%ほどしかありません。佐川はヤマトよりも効率的に稼いでいるのです。
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粛々と構造改革を進めていたヤマト
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