更新日:2023年10月13日 15:23
お金

“第三のビール値上げ”は「単価を上げる」絶好の機会に…大手メーカー3社の皮算用を読み解く

サントリー生ビールは金麦依存を救済するか?

 サントリーもキリンと同じく、第三のビールの比率が高い会社。主力の金麦は2022年の販売数量が3399万ケースでした。ザ・プレミアム・モルツは1309万ケース。2.6倍もの差がついています。  ここにきて、サントリーもビールのヒット商品を送り出しました。「サントリー生ビール」です。2023年4月4日の発売からわずか9日で100万ケースを出荷。過去20年のサントリービールの缶商品の中で、最速の記録を打ち立てました。  サントリー生ビールの店頭想定価格は218円。金麦は120円程度で販売されています。サントリーにとって、単価が高いビールに消費者が戻るのは大歓迎でしょう。それはキリンも同じ。両社の商品開発力、マーケティング力には目を見張るものがあります。   <TEXT/不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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