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元『egg』モデル・ゆまち35歳、離婚・再婚から“母”となった今

コロナ禍に訪れた転期

結婚

モデルの今福歳生さん(左)と結婚<提供写真>

 ようやく第二の人生を歩めると思っていたのも束の間、2020年にコロナ禍が訪れた。主な収入源は美容室の受付だったため、緊急事態宣言に伴う営業自粛などは大きな打撃だった。  これからどうしようかと考えていた最中、ゆまちさんの体に異変が起こる。現在の夫となるモデルの今福歳生さんとの子どもを身ごもっていたのだ。 「仕事を休まざるを得ない時期だったのですごいタイミングでしたね。彼とは結婚前提に付き合っていたこともあって、子どもができて嬉しかったです。妊娠したことを伝えたら、彼からプロポーズしてくれました」  その後、無事に出産したゆまちさんは、“ママにならなくては”と思い始める。まだまだギャルママは少数派。それに年齢だってもう若くない。いつまでもこのままでいいのだろうか……葛藤の末、落ち着いた見た目になろうと考えるように。育児で忙しくなれば美容院にも行けなくなるだろうと、髪を切り、色を暗くし、トレードマークだったハイトーンのロングヘアをやめた。すると印象はガラッと変わり、そのままのメイクでは顔が浮いてしまうようになったとか。髪に合わせてメイクを薄くしていくうちに、これまでの姿ではなくなっていった。

好きな自分でいることを諦めない!ママとギャルを両立するために

 大好きだったギャルから離れかけていたゆまちさん。愛おしい子どもの育児にすっかり夢中になり、以前よりも自身に関心を持たなくなっていた。そんなある日、写真に写った自分が別人のような姿だったことから、このままではダメだと思い直すようになる。 「やっぱりハイトーンの髪色が好きなんですよね。そうじゃない自分を好きになれないし、人生も楽しめない。だって写真を見返したときに自分が全然盛れてないんですもん。別にいけないことをしてるわけじゃないし、それよりも我慢せずに自分のありたい姿でいた方が、子どものためにもいいだろうなって」  吹っ切れたゆまちさんは、再び元の姿に戻っていく。とはいえ現状は、育児で自宅にいる時間が長く、メイクをせずに過ごすことも多い。そこで、すっぴんでも可愛い自分でいようと、眉毛のアートメイクやマツエクを施し、さらには美容クリニックにも行くように。託児所付きの店を選び、子どもと一緒に過ごしながら美容に費やす時間も作った。好きな自分でいることを諦めなかったのだ。 「“普通”からずれるとバッシングされることもあります。でも子どもは『ママかわいい』って言ってくれるし、夫もギャルの私を認めてくれている。この二人がわかってくれたらそれでいいかなと思うんです。周りにとやかく言う人はいても、その人たちはわたしの人生に責任とってくれないじゃないですか」
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先輩ギャルから学んだ信念
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1994年生まれ。リアルサウンド編集部に所属後、現在はフリーライターに。『リアルサウンド』『日刊サイゾー』などで執筆。またnoteでは、クォーターライフクライシスの渦中にいる20代の声を集めたインタビューサイト『小さな生活の声』を運営している。

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