更新日:2024年04月22日 18:48
お金

“楽天離れ”が加速…「若者から圧倒的に支持される通販サイト」と分かれた明暗――2023年大反響トップ5

楽天の将来が危うい理由

Qoo10の台頭で、楽天の将来が危ぶまれているという指摘がある。 「Appliv TOPICS」の調査によると、Amazonが比較的幅広いユーザー層から利用されている一方、楽天やYahoo!ショッピングは30~50代がボリュームゾーンになっていることがわかる(※3)。 ちなみにQoo10は、10~30代の利用者層がやはり圧倒的に多い。つまり、楽天は今現在30〜50代に利用されていても、10〜20年後はその地位がかなり危うくなっている……と予想できる。

“お祭り状態”が自然発生する土壌が

ここからは、Qoo10が急拡大した要因を探っていきたい。 Qoo10では、若いユーザーの購買動機を促しやすい韓国コスメがいち早く販売されている。これが楽天を含めた他のECモールとの差別化につながっている。 また、楽天に比べてTikTokやTwitterなどのSNSでの集客施策に力を入れており、メガ割期間の直前には、一般ユーザーからインフルエンサーにいたるまで多くの人々が、「メガ割オススメ品」「メガ割で絶対購入するべきもの」などのタイトルやハッシュタグを付けた投稿をしている。 いわばSNS上は“お祭り状態”といっていいほどの盛り上がりを見せ、これがそのままプロモーションに繋がっているのだ。この口コミ文化は、インフルエンサーやブロガーの囲い込みをせずにできた自然発生的なものである。ユーザーにとっての信頼性が高く、Z世代のユーザーはSNS上の口コミを参考に商品を購入しているのだ。
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楽天市場のサイトデザインは「わかりにくい」
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EC・D2Cコンサルタント、Amazon研究家、株式会社GROOVE CEO。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒採用第1期生としてアマゾンジャパン合同会社に入社、出品サービス事業部にて2年間のトップセールス、同社大阪支社の立ち上げを経験。マーケティングマネージャーとしてAmazonスポンサープロダクト広告の立ち上げを経験。株式会社GROOVEおよび Amazon D2Cメーカーの株式会社AINEXTを創業。立ち上げ6年で2社合計年商50億円を達成。Youtubeチャンネル「たなけんのEC大学」を運営。紀州漆器(山家漆器店)など地方の伝統工芸の再生や、老舗刃物メーカー(貝印)のEC進出支援にも積極的に取り組む。幼少期からの鉄道好きの延長で月10日以上は日本全国を旅している

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