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「渋谷と池袋」、ハロウィンで別れる明暗…なぜ池袋は「行政側が積極的」なのか

渋谷は「1年に1回」だが、池袋は…

「継続的に行われてきた」ということが、池袋においてコスプレイベントが行政とのタッグを上手く組めることにつながっていそうである。少しずつ、でも、着実にコスプレに対するイメージを向上させてきた結果だともいえるだろう。 このように池袋におけるハロウィンはいくつかの理由で、渋谷とは全く異なる展開を迎えることになった。 ここで1点指摘しておきたいのは、渋谷においてハロウィンは「1年に1回」という頻度でしか行われない、ということだ。一方で池袋ではコスプレイベントが定期的に行われている。この頻度の差は何を生むか。それは、「コスプレ」というものに対する特別意識の違いなのではないか。 つまり、渋谷ではコスプレはどこか特別なものとして扱われるのに対して、池袋ではコスプレはどこか日常的に見かけるものとして扱われる。その差が重要なのだと筆者は思う。いわば、「ハレの場のコスプレとしての渋谷」と「ケの場のコスプレとしての池袋」という対立軸があるのではないだろうか。 <TEXT/谷頭和希>
ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)
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