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銀座ホステスが、SNSで“お持ち帰り”報告している「ナンパ師」に付いて行ってみたら…間違いだらけのモテ講座にア然

「ネイルを褒めろ」という助言に思うこと

ネイル

※写真はイメージです

 男性2名がなぜ年不相応な韓流スター系ファッションであるのかはさておき、終始もじもじしていて居心地が悪そうなのが気になりました。中年BTS風によると「初対面の女性と何を話したらいいのかわからない」とのことでした。  するとナンパ師は「ネイルを褒めろ」と助言。「ほらね、こうやってネイル綺麗だねって」と言って、私の手を取ると指先に触れました。  「自然にボディタッチできるでしょ」と。いやいや全然自然じゃねーよ。不自然の塊だろうが。ここ数年、「ネイル綺麗だね」と許可なく手に触れる男性にちょいちょい出会うのですが、あれはどっから仕入れているアイデアなのでしょうか。  GACKTでもミッチーでもギリギリ気持ち悪いので絶対にやめましょう。

間違いだらけのモテ講座

   お酒もすすみ、中年男性たちも多少は饒舌になります。「僕は〇さん(自称ナンパ師)みたいに千人切りを目指しています」と彼は言いました。慈悲深い私は、「目指すのは勝手だけれど、それは女性の前では絶対に言わない方がいいよ」と教えてあげました。男性はうつむいて「はい」と答えました。  ナンパ師は「そんなんじゃダメ」と、男性にダメ出し。 「美女は貶せ」と、男性に謎のアドバイスを与えました。「例えばね」と私をさして「あなためちゃくちゃ不細工っすね。銀座のクラブってレベル低いっすね」と続けました。めちゃくちゃ不細工とはもちろん私のことです。「しかもおばさんだし」と、とどめを刺した後「トーク力でカバーしてんすね」と加えました。彼曰く、これがムチとアメ戦法。  美人は褒められ慣れているから「綺麗ですね」ごときではピクリとも喜ばない。むしろ貶せ。貶され慣れていない美人を貶すことで「特別な男」として認識されるんだ、というわけらしいです。全然意味がわかりません。多分、私が不細工でおばさんだからだと思います。まじで根に持ってます。    そもそも「綺麗ですね」と、その辺のナンパ師に言われても嬉しくないだけであって、坂口憲二に言われたら誰だって大喜びなんですよ。
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帰り道での出来事
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1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

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