更新日:2024年05月07日 16:47
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26歳女性が“個人撮影モノ”に出演した悲しい背景「結婚1ヶ月で旦那が薬物所持で逮捕されて…」

自己中心的な義母の呆れた言動

 現在、面会のため刑務所に足を運んでいる鹿賀さんは、義母に旦那の様子を報告に行っている。 「義母は穏やかな口調で『苦労をかけてごめんねぇ』と労ってくれます。ただ、気がつくと話題はいつの間にか彼女の体調が悪いという話にすり替わっていて。家を出るときはいつも『あれ、私、何を話に行ったんだっけ?』と思います」  息子の更生よりも、自分のことが一番大事なのではないか。そう思わせる義母の“自分本位”はその後も猛威を奮い続けた。 「最近、大病ではないものの、義母が持病の悪化を理由に『入院する』と言い出して、親戚界隈はちょっとした騒ぎになりました。というのも、義母は義兄が買った戸建てに犬や猫総勢10匹以上と暮らしています。その動物たちの面倒を誰がみるのか? という問題があるわけです。  結局、そこは長男である義兄が仕事を休んででも見に行くということで決着しました。正直、『息子(夫)が独身時代に滞納した住民税は門前払いなのに、動物の餌代はふんだんに使うんだな』と思っています。こんな感情にはなりたくないのですが」

誰にも頼れず、話を聞いてくれるのは…

 鹿賀さんが夫と離婚しない理由は極めてシンプルだ。 「嫌なところがないので、離婚は考えたことがないですね。義実家に対して思うところは少しありますが、結論を急ぐ必要もないと思っています」  そう話す鹿賀さんだが、税金の納付や借金返済に追われていたころの精神状態は「かなり追い詰められていた」という。 「先ほども言ったように親族の誰にも頼れないなかで、しかも旦那の逮捕というセンシティブな話を真剣に聞いてくれるのは、ネットの向こう側にいる人だけでした。ある男性と掲示板で知り合って、『住民税や借金返済について相談に乗る』というので会うことになりました。  最初はアドバイスをいろいろ頂いていたのですが、そのうち『とにかく金を稼がないといけないから、二人でビジネスをしないか』と持ちかけられました」
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“個人撮影モノ”を製作・配信してみるものの…
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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