更新日:2022年03月25日 20:40
ライフ

コロナを機に大掃除が加速した義実家。布団まで捨てて正月の帰省で凍死寸前に

姑のきれい好きが加速

捨てる

写真はイメージ

 コロナを機に極端な不用品の処分に目覚めてしまった高齢親もいる。千葉に住むKさん(36歳・公務員)の義理の実家は、栃木県。コロナ前は年に3回ほど子連れで帰省していたが、コロナを配慮して今年の正月は2年ぶりの帰省となった。 「義母はもともと超キレイ好きなんです。家もいつも整理整頓されているし、掃除も行き届いている。『さらにスッキリした家で、年末年始は気持ちよく過ごせるな~』なんて思っていたんですが……」  到着してすぐに、Kさんは異変に気がついた。 「食事の時間、私たち家族の前に並べられたのは紙皿と割り箸。もしかして感染を気にして使い捨て容器なのかな、と思ったらそうじゃなかったんです」  この一件でイヤな予感がKさんの頭をよぎったという。

嫁や孫のものは要らないもの?

 それまで義理実家には、Kさん一家がいつ帰ってきてもいいように、Kさん一家の日用品が常備されていたという。 「結婚してすぐ、帰省した際にと私と子どもたち専用の箸やご飯茶碗、歯ブラシ、コップなどを揃えてくれました。子連れで少しでも身軽に帰ってこられるようにね、と」  それらの日用品がすべて、今回の大掃除で処分されていたのだ。 「義母からは『ごめんなさいね、こう言う状況で、もうなかなか来られないと思って……』と謝られましたが、内心かなり傷つきました。でもふと横をみると、夫のものだけは捨てられることなくそのまま。思わず笑いましたね」  なんともやりきれない気持ちのまま、Kさんと子供たちは夕飯を済ませ、床に就いたのだった。だが、まさかの事態に怒りが爆発寸前になることに。
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コロナを帰省しない口実に
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1985年、埼玉県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター/編集者に。プライベートでは3人の男児を育てている。趣味は家事をしながらの片手間読書、年間200冊くらいサクサク読みたいところ。

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