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教育費と家賃で破産しそうに…東京を捨てた家族が選んだエリアと満足度とは

不動産価格の上昇が止まらない。もはや“東京住まい”が贅沢なライフスタイルとなった今、溢れるように人が流出している。東京砂漠の悲しき実態とは!?

天秤にかけた東京での暮らしと教育費

[東京にもう住めない]最新事情

カナダで留学生活を謳歌する戸山美奈さん(仮名・44歳)の長女

「子どもには良い教育を受けさせたい」という親心。しかし東京での生活は、家計とのバランスがシビアに問われる。 「日本政策金融公庫の調査では、高校生以上の子どもがいる世帯では、家計に占める教育費の割合は約15%でした。しかし中学受験が過熱し、私立進学が多い23区では、それ以上の教育費をかける家庭も少なくありません」(FP・黒田尚子氏) 高校3年と中学2年の娘を持つ戸山美奈さん(仮名・44歳)は昨年、東京での暮らしと教育費を天秤にかけた末、都心を離れる選択を下した。 「長年、目黒駅からほど近い2LDKの賃貸物件に住んでいました。家賃は18万円ほど。しかし徐々に手狭になり、23区内で中古マンションを検討していました。世帯年収800万円のわが家にとって予算は5000万円が限界。しかし紹介されるのは狭い、古い、日当たりが悪い……など価格に見合わないものばかり。ときめく物件はゼロでした」

都心を離れる決定打となったのは…

住宅情報サイトを閲覧する日々が続くなか、都心を離れる決定打となったのは、長女の短期留学だった。 「昨年夏、長女がカナダ行きを熱望したんです。費用は授業料や生活費、航空券や保険料を含めて半年で計300万円ほど。それまで通っていた高校は休学扱いなので、これまでどおり月7万円弱の授業料も払い続けることになりました」 さらに長女からは、想定外の要望が。 「『あと半年、留学期間を延長したい』というんです。日々の様子を楽しそうに英語で伝えてくる娘に『ダメ』とは伝えられない。今後、さらなる留学延長も覚悟しています」
[東京にもう住めない]最新事情

ときに日本食をせがまれ、国際便で送るが、「一箱4万円することも」と戸山さん

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結果的に23区を離れて正解だった
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