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「お話にならない」世帯年収900万円でも都内タワマンは無理な現実…神奈川・千葉・埼玉の価格にも絶句

不動産価格の上昇が止まらない。もはや“東京住まい”が贅沢なライフスタイルとなった今、溢れるように人が流出している。東京砂漠の悲しき実態とは!?

モデルルーム見学の予約さえままならない

[東京にもう住めない]最新事情

「幕張ベイパークライズゲートタワー」のパンフレットを眺める藤野聡さん(仮名・38歳)。月島のタワマンは1.5億円と「お話にならなかった」

子どもの出産を機に、手狭な賃貸から郊外の新築物件への引っ越しを決心した藤野聡さん(仮名・38歳)。 「世帯年収は900万円ほど。月島のタワマン住まいが長く、できれば引っ越し後もタワマンがいいと嫁さんがうるさくて。都心から離れればそれも可能なのかなと考えてましたが、甘かった。価格高騰の波は郊外の人気物件にも押し寄せていて、価格もですが、抽選倍率まで急上昇してます。というより、抽選を申し込むためのモデルルーム見学の予約さえ、ままならない状況です」

辻堂(藤沢市)ですら1億円超え!

タワマンで選ぶと、東京駅から50分ほどかかる辻堂(藤沢市)ですら、1億円超え。浦和や新浦安も検討したが、7000万~8000万円はみないといけない市況で、「予算は出せても6000万円が限界」という藤野さんのお眼鏡にかなったのは、海浜幕張駅にできた新築タワマンだった。 「新都心に6棟立つ大型物件で、駅徒歩14分と若干遠いですが、居住エリアと商業エリアが分かれており、子育てもしやすそうな環境が気に入りました。お値段は20~30階の中層階の3LDK、80㎡で6000万円ほど。ただし倍率は10倍超え。当たる気がしませんがこれに賭けます」 藤野さんの挑戦は実を結ぶか。
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郊外で過熱している注目マンション
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2024年6月11日号(6/4発売)

表紙の人/ 高畑充希

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