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教育費と家賃で破産しそうに…東京を捨てた家族が選んだエリアと満足度とは

結果的に23区を離れて正解だった

そんな戸山さんが最終的に居を構えたのは、横浜市内の中古マンションだった。価格は3500万円ほど。
[東京にもう住めない]最新事情

戸山さんが購入した横浜市内の新居

「築30年とやや古いですが、リノベーション済みで90㎡と広さも十分。このあたりは相模鉄道と東急電鉄が直通する『新横浜線』ができたことで、都心へのアクセスも便利になり、便が分散したせいか朝の通勤ラッシュ時もそこまで混雑していない。なにより周囲のママ友コミュニティには受験への過熱感がなくて、居心地がいい。結果的に23区を離れて正解だったのかも」 戸山さんは娘の写真を前に目を細める。「聖域」となりがちな子どもの教育費について、黒田氏は次のようにアドバイスする。 「親心から無尽蔵に教育費をかけると、老後資金が逼迫し、最悪の場合、老後破綻のおそれも。住宅・教育・老後の“人生の三大資金”は、ライフプランの優先順位や子ども(きょうだい)間のバランスを十分に考慮して備えたいところですね」 なにを選び、なにを諦めるべきか。人生の答え合わせは老後にやってくる!?
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留学費用を記した戸山さんの家計簿の一部。1年で600万円を要した

【FP 黒田尚子氏】 1992年、日本総合研究所入社。在職中にFP資格を取得し、退社&独立。『終活1 年目の教科書』(アスコム)など著書多数
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FPの黒田尚子氏

取材・文/週刊SPA!編集部
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