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timelesz・菊地風磨「Sexy Zoneが叶えたかった大きな夢があるから走り続ける」

 アイドルグループ・timelesz(タイムレス)が23日、全国アリーナツアー「We’re timelesz Live Tour 2024」の横浜アリーナ公演を開催した。今年3月に中島健人が卒業し、4月にはグループ名もSexy Zoneからtimeleszに生まれ変わった。今回は改名以降、初のツアーとなり、佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の新たな一歩を1万5000人の観客が見届けた。 timelesz オープニング映像では、マネジャーに扮した3人が“新生timelesz”の挨拶まわりで町中を走り回る。映像の終わりとともに、オフホワイトのセットアップを着た3人がステージに登場。1曲目「RUN」のイントロが流れ、菊池の「いくぞ! 横浜!」とシャウト。彼らの単独公演では初めて使用するムービングステージを使ったド派手な演出にファンも大歓声で応える。  中島主演のドラマ主題歌「puzzle」を披露した際には、16枚の可動LEDパネルの前に座った3人がお互いに向き合い、思いを通わせるように歌唱。曲の後半には、会場にマイクを向けてファンと共に歌う場面もあった。  MCでは、「puzzle」でお互いに向かい合う演出は、2日前の横浜公演を見学した嵐の櫻井翔からのアドバイスがあったことを明かした。菊池は、「翔くんは、『3人の思いがすごく伝わってきてよかった』と言ってくださって、『puzzleで目をあわせて歌ってくれたら、もっとグッとくるよ』って。それを聞いたときは目から鱗というか、実際にやってみたら俺らもグッときちゃった」と話すと、佐藤も「あれは本当に良い時間だよね」と頷く。  そんな感動ムードが流れる中、もじもじする松島を見つけた菊池が「え! ちょっと待って!」とリアクション。その後、ステージ裏にダッシュではけていった松島を見送ると、菊池は「え~と、聡ちゃん、トイレにいきました。って、こんなことあんのか! しかも最初、俺に小声で『言わないで……』って」と大爆笑。それには佐藤も「今日は取材用のカメラも入ってるのにここだけ見たら、またひとり減ってデュオになっちゃってるじゃん」とコメント。ほどなくして、帰ってきた松島が「(二人だけで)大丈夫でした?」とファンに投げかけると、二人から「なんでお前が保護者目線の心配するんだよ! それ言いたいのはこっちなんだよ!」とツッコミ、会場も笑いに包まれた。 timelesz

最初で最後の3人でのライブ

 また、ソロコーナーもメンバーの個性が光った。ミュージカル『Endless SHOCK』でも存在感を見せている佐藤勝利は「Black/White」で華やかに踊った。菊池は、鍛え上げられた肉体美を披露しながら、「rouge」を妖艶に歌い上げた。そして、松島が披露したのは「CRY」。自身が体調不良で活動休止中にメンバー4人が歌唱していたときの映像が映し出されて、思いを乗せながらパフォーマンスした。  現在、timeleszは来年に決定する新メンバーの追加オーディションを開催。現体制でのツアーは最初で最後となる見込み。終盤の挨拶では、3人の率直な思いが溢れた。 timelesz松島「今回のライブはSexy Zoneとして歩んできた道のり、そしてtimeleszとして歩んでいく未来を詰め込んだライブになっております。毎年ツアーはやらせてもらっていますけど、こうやって一人一人の笑顔を見て、直接リアクションをもらえる場所はなかなかないです。本来なら僕らが皆さんに勇気や希望を届ける立場なんですけど、いつも皆さんからもらって帰ることが多くて。皆さんのパワーはそれだけすごいんだよっていうことも伝えたかったです」 佐藤「4月からtimeleszと名前が変わり、戸惑いや不安も与えてしまったと思います。本当に申し訳ないと思います。でも、こうやってツアーをさせてもらって、ライブができていることが当たり前じゃないんだなって、毎公演ステージ裏で噛みしめています。timeleszの頭文字になっているTは、アルファベット順でいくと、Uの前になるんです。Uはあなた、絶対に皆さんの目の前にいるグループになりたいと思っています」 菊池「僕ら3人はとにかく前を向いています。その先にある大きな夢を叶えて、好きな景色を見たいという思いで一心不乱に走り続けています。メンバーが2人辞めてしまって、グループ名まで変わって、それに対してもっと思いを馳せる時間があったり、少し立ち止まって振り返ってほしかったり、そんなふうに思う人も少なくないと思います。なぜ、僕たちはそれでも無我夢中で走り続けるのか。それは5人のSexy Zoneが叶えたかった大きな夢があるからです。どんなに無謀だと思われていても、大丈夫です。全部うまくいきます。なので、どうか僕たちtimeleszについてきてください」  終わりで暗転するとステージのモニター画面には、これまでの紆余曲折のなかで歩んできたSexy Zoneにまつわる秒数、これからファンと共に刻んでいく秒数が映し出される。そして、山下智久プロデュースしたtimeleszとしてのデビューシングル「Anthem」など、4曲を披露。その力強いパフォーマンスから3人の覚悟をファンも感じ取っていた。ラストはステージ上で3人が手を取り合って、「We’re timelesz!」の掛け声でライブは幕を下ろした。  変化を恐れないtimeleszの進化を今後も楽しみにしたい。 取材・文/吉岡俊 撮影/後藤巧
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