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呂布カルマ、万博批判に「誰が得すんの」発言で“ラッパーなのに体制側”と物議…炎上した本当の理由

“ラッパーなのに体制側なのか”万博批判を批判して炎上

呂布カルマ

呂布カルマ 写真/産経新聞社

 大阪万博への批判に疑問を呈したラッパーの呂布カルマが大炎上しています。  空飛ぶクルマや雨漏りする木製リング、そして「並ばない万博」をうたっていたのに行列ができていたり、挙句の果てには開幕後にやっとWi-Fiを整備するなど、トラブル続きの事態に“税金の無駄遣い”といった声が相次ぐなか、カルマ氏は自身のXアカウントに、<行ってないし行く気もない奴らの万博の悪口もういいって>、<誰が得すんの>と投稿したのです。  これが怒りを買い、“ラッパーなのに体制側なのか”とか“吉村知事と対談してるから利権サイド”、さらには“ひたすらダサい”と全否定するコメントまで出る始末。  一方で万博を称賛する著名人もいることから、SNSでは党派性があらわになった批判合戦になっているのです。カルマ氏の発言も、そうした文脈で受け取られたために、激しく燃え上がってしまったのでしょう。

世論誘導的な意図はあったか?

 しかし、カルマ氏には、そうした世論誘導的な意図があったのでしょうか? 発言自体の是非はさておき、その点は筆者は疑問に感じています。カルマ氏は、もっと素朴に批判に対する困惑を表明しただけなのではないか?   先日筆者がABEMA Primeでお目にかかったときのたたずまいが忘れられません。VTRが流れている場面では行儀よく脚を閉じ、発言する際には物静かで慎重に語りだす呂布カルマが、くだらない政争に勇んで参戦するとは思えないのです。  その理由を説明していこうと思います。
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「何だこの駅…気持ちわりぃ…」発言の意図は?
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音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4

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