更新日:2024年12月04日 15:14
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「モテすぎて坊主にした」SNSで話題の女性。「無駄に性愛を向けられることは9割減りました」

「全ての男が性欲をコントロールできるように チピコ」  これは、7月8日に放送された『月曜から夜ふかし』の「七夕なので街行く人に短冊を書いてもらった件」というコーナーにて、インタビューを受けた女性・Chipicoさんが書いた願いごとだ。  この発言自体もやや過激だが、加えて彼女の髪型が坊主だったことも注目を集めた。Chipicoさんの過去のロングヘア時代の写真も放送されており、「(当時は)女っぷりが良すぎて大変だった」「(髪の毛を)剃ったら男の人が来なくてラクかな」と坊主にするに至った経緯を簡単に説明。  するとXでは「モテすぎてブサイク風にしている女性」「美女にこんな思いさせるオスの性欲やばい」といった論争が巻き起こり大きな話題となった。そこで、日刊SPA!ではインタビューされたご本人に直撃。発言の真意と坊主にした本当の理由に迫った。

幼少期から美醜の価値基準に悩まされた

Chipicoさん

Chipicoさん

 夜ふかしの放送から1週間後、都内某所の取材場所に現れたChipicoさん。番組でインタビューされていたときはすっぴんだったそうだが、取材当日はメイクを施しており、個性的な髪型がよく似合うかなり凛とした印象だった。そんな彼女に、坊主に至るまでの半生から聞いてみた。 「物心ついたときから両親は『かわいいね』と溺愛してくれていました。だけど、いざ幼稚園にいくと明らかに私より可愛い!と思ってしまうような子と出会って、しかも周りの大人はそういう女の子には少し対応の仕方が違うことに気づいたんです。  小学生時代も、私はよく男子から『うるせぇブス!』と言われがちだったんですけど、クラスメイトの女子のなかには絶対にそんな罵り方をされない子も存在していて……。そうした積み重ねから、私はけっして美しい側の人間ではないんだと刷り込まれていきましたね」

「自分の顔が嫌で鏡を見れなかった」

 世間からの見られ方を自覚せざるをえない出来事は、高校入学後も続いた。 「クラスの男子たちが集まって気になる女子についての会話をしていたときに、ある男子が私の名前を出したそうなんです。だけど、誰も同意することなく、『……いい子そうだよね』と場がしらけたと伝え聞いて。やっぱり私は微妙な反応をされる側なんだなと思い知らされました」  それ以来、Chipicoさんは「美しくはなくても、せめて無害で愉快な奴になろう」とガヤガヤ騒ぐキャラに徹するように。 「でも、そうしたら今度は私のことをよく知らない人が『あの女、ブスのくせに調子乗ってね?』なんて悪口を言っていたとか……。気にしちゃいけないと思い込もうとはしてたんですが、メンタル的には徐々に蝕まれていっていて、自分の顔を見るのが嫌で鏡を見れなくなっていたり。 同時に、『もし私が男だったら美醜にとらわれずに、愉快なキャラを演じるだけで人気者になれたかもしれないのに……』と屈折したコンプレックスも抱えてました」  思い悩んでいたChipicoさんは、一時は本気で整形を考えるほどだったとか。だが、18歳の時に、自身の美醜について考え直す大きな転機が訪れた。
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“美”を学んでモテるようになった大学時代
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