仕事

“性格が悪い”元上司が転職先で「部下」に。再会から1週間後に見せた“驚きの行動”

エンジニアとしては優秀なため、注意はするも…

仕事に対して厳しく、社員に無理をさせる上司。会社側は問題視しなかったのだろうか? 「会社にとっては必ず納期までに仕事を終わらせる人物です。かなり評価されているようでした。ある社員が『厳しすぎてついていけない』と訴えたのですが、その社員の部署を異動させたのみでした。会社は年俸制で残業代もつけませんし、重宝する存在なんでしょう。黙認という感じでした。上司の『なにがなんでも納期に間に合わせる』というのは、会社の考えを投影したものなんだろうな、と思いました。 しかし、入社から2年後に上司が突然退職しました。私は話したくもないので、理由を知りませんでしたが、先輩社員によると『もっと良い会社が見つかった。年収も倍、キャリアアップも見込める。俺はこの会社にいるような男じゃない』と自信満々に話していたそうです。私としては、目の上のたんこぶが取れたというか、本当に良かったなと。同僚とは、『あんなプライドが高く、激情型の人物が他の会社でやっていけるのか』と話していました」

別の会社に転職し、順調に昇進していく

矢野さんもその後、別のシステム会社に転職したそう。 「上司の退職から2年後、私も『納期になにがなんでも間に合わせろ』という社風に嫌気が差した私は、技術を身につけたところで別のシステム会社に転職しました。転職先では叱責する上司もいないし、ある程度社員の体調も考慮してくれる。自分もこの会社で出世したいと思い勉強を重ね努力した結果、課長に昇進することができました。課長になってからは開発ではなく、マネージメント業が中心になりました。自分が入社時に上司から受けた『なんでこんなことがわからないんだ』という叱責は、絶対にしないと誓い、反面教師にしていました」
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自分の会社に元上司が入社。今度は部下になる展開に…
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複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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