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「子供を中学受験させる」ために必要な“最低限の金額”は?現役東大生が計算してみた

家庭教師を雇う場合は追加でいくらかかる?

家庭教師 ここまでの話は、塾の勉強に自力でついていけていた場合を想定しています。仮に塾の授業に自力でついていけない場合、親が勉強を教えるか、外部のプロを雇う必要が生じます。もう一つ塾に通うのもいいかもしれませんが、家庭教師を雇うのも一つの手段として挙げられます。  家庭教師の場合、学研の家庭教師、家庭教師のトライ、家庭教師のノーバスなどが有名です。学研、トライは料金体系が不明でしたが、唯一ノーバスだけ具体的な月額を提示してくれていました。  ノーバスの場合、学生バイトではなく、プロ家庭教師が派遣されるようです。中学受験コースの場合、全学年共通で、月額約3万円プラス講師の交通費。週一回の訪問で、一コマ90分~となっています。  プロを月に4回呼びつけて1時間半程度の授業を行ってもらいながら、一回当たりの訪問量は7000円~8000円程度に収まっているので、比較的コスパはいいほうではないでしょうか。  学生家庭教師であればもう少し安くなりますが、もちろん質は落ちます。学生家庭教師にしても、一回当たり4000円~5000円程度は払うことになるでしょうから、それならば質が担保されているプロ家庭教師を雇ったほうがいいと私は考えます。  ちなみに、東大生などが知り合いにいる場合には、個人的に雇いあげる方法もおすすめです。私が家庭教師募集サイトに登録していた時の時給相場は、おおよそ2500円~3000円程度でした。そのため、おおよそ時給3000円~3500円程度も出せば食いついてくる東大生は多いでしょう。  普通にサイトを通す場合の3割~4割引きの値段で雇うことが可能ですが、斡旋サイトを通さない分、トラブル発生時には自分で対処しなくてはいけません。

大切なのは教育投資のタイミング

 中学受験に乗り上げるのであれば、おおよそ年間80万~120万程度の出費を覚悟すべきでしょう。  逆を言えば、この程度も余裕をもって支払えないのであれば、元から中学受験の世界に足を踏み入れるべきではないと私は考えます。  もとより勉強はぜいたくなもの。資金的に余裕がないなら、中学受験ではなく高校受験や大学受験に注力したほうがコスパはよい。教育投資のタイミングは、各々のご家庭でしっかり話し合っておくことをおすすめします。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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