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部下の“手柄を横取り”して退職に追い込んだパワハラ上司…11年後に下された“天罰”

退職から11年後、結婚式で元上司と予期せぬ再会を果たしたが……

結婚式で再開 新天地に活路を見出そうと転職したのは、電子部品を扱うまったく異業種の企業。その後はパワハラをしてきた元上司のことも忘れ、仕事に励んでいたら退社から11年が過ぎた昨年、とある結婚披露宴の席で再会を果たしてしまう。  転職後に大変世話になった現在の職場の専務の娘が結婚することになり、山岸さんは新婦側のゲスト。対する元上司は新郎側の親族だった。 「先に気づいたのは向こうで声をかけられてビックリしました。二度と会いたくない相手でしたからね。一応、当たり障りのない挨拶をしましたが、『突然辞めたから残念だったよ』や『で、今はどこに勤めてるの?』ってニヤニヤしながら言ってきました。  明らかに人を見下した態度で内心ムカつきましたね。昔、私に大量の仕事を押し付けた時の表情と一緒でしたから」  ちなみにこの時は披露宴開始前で会場の外のロビーで待機中。近くには新婦の父である専務もおり、出席者たちに挨拶していたが、ここで元上司と山岸さんの会話に突然加わってきたとか。

前職を辞めた経緯を知る今の上司がパワハラ課長に痛烈な一言

 専務が「貴方が噂の山岸君の元上司ですか!」と言うと、この様子に元上司は困惑。さらに「彼は素晴らしい企画を次々と提案してくれて我が社に欠かせない戦力になっていますよ。もちろん、企画を横取りするような真似はしませんけどね。ハッハッハ」といきなり爆弾を投下したのだ。  これには先程までいやらしい笑みを浮かべていた元上司も一瞬で表情が凍り付いてしまう。明らかに自分に対する嫌味だと悟ったのか、「ほかの方にも挨拶しなければいけないので」とそそくさとその場を離れてしまったそうだ。 「結婚式の少し前まで専務は部長で、私が中途採用で入った時からの恩人。前の職場の辞めた経緯なども話しており、『許せない奴だな!』と私以上に怒っていました。だから、相手が問題の元上司であることにすぐ気づいたようです。  普段はあんなこと絶対口にしない人なので私のために言ってくれたんでしょうね。『さすがにやりすぎたかな』と苦笑いしてましたが、私の代わりに積年の恨みを果たしてくれ、おかげでスッキリできました。後日、感謝の気持ちとしてお酒をご馳走しました(笑)」  立場ある人物が取る態度ではないが、自分に代わってかつてのパワハラ上司にガツンと言う姿はまさに痛快。手柄を横取りされた恨みやつらみも一瞬で晴れたに違いない。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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