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早期退職してタイに移住した57歳男性の後悔「国内で移住先を探したほうがよかったかな」

しつこい勧誘行為にウンザリしてバンコクへ

ロビー

滞在していたサービスアパートメントのロビー。ここで何度も出資の話を聞かされたとか

「私の部屋に来たがっていましたがそれはやんわりと断り、1階のロビーで話をするようにしましたが、相変わらず出資の話ばかり。しかも、簡単に諦めないんですよ。興味があるように振舞ったつもりはなかったのに粘着質というか、あれには困りました」  しかも、半ば強引に会食をセッティングされ、Kの友人という鈴田さんと同年代くらいの男性と3人で飲むハメになったことも。ここでも2人して出資を勧めてきたため、いい加減頭に来て改めてハッキリと断り、途中で席を立って帰ってきたそうだ。 「その後も電話やLINEが何度かありましたが、すべて無視。それで本当に脈無しだと諦めてくれたのか連絡は来なくなりました。ただ、ああいう連中に住まいを知られていることに不安を覚えたため、今は再びバンコクに戻りました」

東南アジアでは日本人が日本人をダマす詐欺被害が横行

 ところが、バンコクでも現地で知り合った移住者仲間にコンドミニアムの購入をしきりに勧められてしまう。 「相手はネットを通じて知り合った長期滞在者のゴルフ仲間です。ラウンドの後は飲みに行くのですが、そこであるコンドミニアムの購入をしきりに勧められました。断ったら諦めてくれましたが、そういう方と付き合いを続けるのは嫌なので今は連絡を絶っています」  そのため、最近は現地在住の日本人とあまり関わらないようにしているとか。 「駐在員の方はちゃんとした人が多いですが、長期滞在のリタイア生活者には怪しい人が多すぎる。明らかにカタギとは思えない方もチラホラ見かけますしね。これなら沖縄とか国内で移住先を探したほうがよかったかなとちょっと後悔しています」  実は、東南アジアでは以前から日本人が日本人をダマすという詐欺が横行。異国だと同じ日本人というだけで警戒心を解いてしまいがちだが、そんな彼らを狙っている詐欺犯が多いということを覚えておいたほうがよさそうだ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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