更新日:2024年12月18日 19:01
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2024年「スニーカー、ビジカジ、革靴、サンダル、ブーツ」の各部門ベストバイを発表

【革靴部門】第1位レイマー「Harper」

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レイマー「Harper」4万1000円。写真は公式サイトより

静岡県・焼津市に本社をかまえる2015年発足の新鋭「RAYMAR」。知る人ぞ知るメーカーで、国内で設計、生産は上海にもかかわらず、驚異的なコスパと超絶に繊細な手作業、振り子のように足なりに振った設計の木型を誇ります。代表の大石裕介氏も1990年生まれという若さ。このモデルもアッパーの革には世界最高クラスのドイツの「ワインハイマ―」を使用、ソールの仕上げも手作業という徹底ぶり。
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写真は公式サイトより

紳士靴の本場・イギリスでもここまで手の込んだ靴であれば20万円以上はするでしょう。国産でも10万円以下ということは考えにくい。それが4万円ちょっとで手に入る秘密は、むやみに出店しないことです。今年から銀座松屋に常設されるようになりましたが、それまでは基本的にイベントのみでしか試すことができませんでした。ネットで試着するときには「アシ―レ」という独特の簡易フィッティングで木型・サイズ感を試せます。しかも無料。 私も革靴の設計に10年ほど携わっていたので、正直、手の抜き方は知っていますが、レイマーは本当に妥協がありません。でなければ、革靴マニアの間でもここまで高評価にはならなかったはず。本格靴は世界的に絶滅しつつあるので、近い未来に日本人だけでなく、いずれ世界中から注目されるでしょう。

【サンダル部門】第1位リグフットウェア「mguu(ムグー)」

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リグフットウェア「mguu(ムグー)」1万2320円。写真は公式サイトより

国内初のリカバリーサンダルメーカーがリグ。2019年発足とかなり若いブランドですが、日本人の足形・歩き方を徹底的に研究し、口コミで一気に評価を勝ち取りました。今はアウトドアショップでの販売ですが、HOKAやオンと同様、一部セレクトショップでも置かれるように。リカバリーサンダル独特のソフトな感じはあるものの、しっかり踏み込めて体幹を使える履き心地はほかのブランドにはない唯一無二のもの。腰痛やヘルニアで悩んでいる方でも問題なく履けるはずです。フルマラソンをこれで走るシニアランナーの方がいるほどの実力。今後のサンダル界の台風の目玉です。
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【ブーツ部門】第1位
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こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ

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