更新日:2024年12月27日 13:42
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“東大卒の予想家”が「東京大賞典」を徹底解説。フォーエバーヤングに次ぐ「激推し穴馬」とは

対抗格は前走“暴走”で大敗のあの馬

——フォーエバーヤングと同じ3歳のラムジェットですか? 鈴木:ラムジェットは内枠(3枠3番)に入ったのがかなり痛いですね。あと、砂厚が春の10cmから9cmに減ったことも、スタミナ型の本馬にはマイナス材料。実力は間違いないので人気は集めそうですが、今回は軽視したいと思っています。 ——となると、対抗格に挙げるのは……。 鈴木:ずばり、デルマソトガケですね。3歳時の昨年秋にBCクラシックで2着した実力馬ですが、古馬になってからの直近4戦は5着が最高着順と振るいません。しかし、前走のBCクラシックはブリンカーが効きすぎて、1000m通過が推定57秒台と暴走気味に逃げてしまってノーカウント。今回は人気もかなり落としそうですし、マークが薄くなる分、楽に逃げることができるはず。そうなれば一気の巻き返しがあってもおかしくないと思っています。
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デルマソトガケ

——なるほど。想定だと6番人気前後ですね。頭(1着)はないにしても、この馬が2着ならまずまず高配当が期待できそうです。クラウンプライドとグランブリッジはどうでしょう。 鈴木:クラウンプライドはコリアCでウィルソンテソーロに圧勝していて、地力の高い馬なのは確かです。ただ去年も韓国への遠征後に調子を落としていましたし、11着に敗れた前走(チャンピオンズC)を見てもやはり状態面が気になります。もう1頭のグランブリッジですが、ダートの中距離路線はどうしても牡馬が強いため、今年のメンバーが相手となると劣勢といわざるを得ません。

鈴木氏オススメの買い方は?

——では最後にオススメの買い方などあれば。 鈴木:今のところフォーエバーヤングデルマソトガケの2頭軸で考えています。オッズ次第ですが、三連複なら2~3点に絞ってもいいかもしれません。中川さんの本命は? ——実は地方競馬はほぼ当てた試しがないので今回も丸乗りしたいと思います。有馬記念のリベンジに期待しています! *  *  *  鈴木氏はJRAと同じかそれ以上に地方競馬、特に南関東競馬を熟知している。2024年締めくくりの大一番。果たして“自身の庭”で巻き返すことができるのか。東京大賞典は、29日15時40分に発走を迎える。 【鈴木ユウヤ氏 プロフィール】 東京大学卒。編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xやブログ『競馬ナイト』で発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。 取材・文/中川大河
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
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