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スニーカーはやっぱり「黒」一択。ビジカジ、運動、街着、雨天用「シチュエーション別マストバイ」5選

こんにちは、シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)です。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。 スニーカーは、黒色がやはり便利です。「ファッションの印象を整えるのはボトムス、印象を変えるのはトップス」だと考えると、足元がカラフルだと難易度は高く、黒であれば簡単に整いやすいからです。筆者も所有しているスニーカーの半分がオールブラックですが、私のように中高年になってくると、ひとつ間違えるとシニア靴に見えてしまうのが難しいところ。今回、ビジネスカジュアル、運動用、完全カジュアル、ハードな天候に合わせて、シチュエーション別に2025年1月現在のベストスニーカーをご紹介していきます。

ビジネスカジュアルの鉄板・防水もリペアもOK。パトリック「マラレイン」

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パトリック「マラレイン」。2万3100円。写真は公式HPより

ビジネスカジュアル用であれば、パトリックの「マラレイン」以外にありまません。スニーカーなのに、フォルムがクラシックで、天然革を使用しているので、革靴と同じように磨くことができます。ヒールが減ったら町中の修理屋で2000~3000円でリペアも可能。くわえて防水仕様で日本製と、欠点がありません。横幅こそタイトですが、本格革靴であってもジャストフィットしているものは往々にしてタイトな仕上がりです。 「ビジネスカジュアル=アッパーが黒、底が白」と安直に考えているメーカーも多いのですが、底だけが白い靴というのは意外と合わせるのが難しい。ビジネスカジュアルがOKな職場であれば、上品で無難、かつ実用的なマラレインでまちがいありません。

ガンガン歩けるビジカジならニューバランスの名作「2002R」

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ニューバランス「2002R」。1万9800円。写真は公式HPより

ジャケット不要など、もうすこしカジュアルでいい職場であれば、「履くと化ける系」のスニーカーも選択肢に入ってきます。足が痛くなりやすい、あるいはガンガン歩く方ならニューバランスの「2002R」。靴単体だとメカニカルなデザインに見えますが、不思議なことに履くと一気にドレッシーに化けます。15年前のガチンコのランニングシューズの復刻版ですが、シルクのような足入れの良さに頑丈なアッパー、ソールにはハイテク素材をこれでもかと詰め込み、長距離を歩いてもまったく疲れません。通気性も抜群なので日本の猛暑も問題なし。やたらにふかふかしているだけのハイテクソールは、逆に足が疲れますが、適度な反発感があり、しっかりと地に足が着いている感がわかります。
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写真は公式HPより

歩きをきっちり計算していて、一番はじめに摩耗していくカカトの外側はあらかじめカットされています。摩耗が抑えられるだけではなく、しっかりと地面を「面」でとらえることができるため、接地した瞬間がわからないほど。病みつき確定のモデルです。
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イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』

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