更新日:2025年02月20日 18:01
デジタル

iPhone 16e「約10万円」の衝撃。今後はAndroidや中古iPhoneが現実的な選択肢に

Androidという選択肢

iPhone 16e

充電にはUSB-Cケーブルを使う。ただしiPhone 16eはMagSafe規格に対応しない

 日本のスマホ市場におけるiPhoneのシェアは、約6割である。  この6割の人々がiPhoneを選んだ理由はさまざまだが、30代以上だと「昔使っていたスマホがひどすぎたから」という理由でAndroidから乗り換えて来た人が一定数存在する。2013年にドコモがiPhoneの提供を開始すると、その傾向は顕著になった。  また、10代では「iPhoneじゃないと学校で仲間外れになる」という理由もあるようだ。「みんな同じでなければならない」という観念が良いものだとは思わないが、AirDropによるファイルの送受信など、iPhoneに統一するメリットがあるのも事実である。  しかしこれからは、iPhoneにこだわる意識を変える必要があるかもしれない。Androidなら5万円台で立派な最新機種が買えるし、3万円台でそこそこ使える製品も多い。キャリアや販売店の割引があれば、なお安く入手することも可能だ。
iPhone 16e

毛嫌いする向きもあるが、中国メーカーのAndroidスマホは堅実な作りである

 スマートフォンが日本で普及を始めた2010年頃、筆者はPCやスマホのハウツー本を制作する会社におり、初期の国産スマホはほぼ全機種を体験した。中には本当にひどい製品もあって、結果として日本の消費者の間にAndroidへの忌避感が根付いたのにも納得できる。  幸か不幸か、そういうメーカーはすでに淘汰されたので、現在販売されているAndroidスマホは、あの頃とは別物である。10万円がポンと出せるならiPhone 16eを買えばいいが、そうでなければ、Androidスマホの情報収集を始めてみてはいかがだろうか。

中古でいいからiPhoneを…

 すでにiOSアプリをたくさん所有していたり、自宅のMacと連携していたりと、iPhoneが手放せないケースも多い。その場合には、iPhone を中古で買うことも検討しよう。Apple製品の中古価格は高止まりしがちで、しかもOSアップデート(通常は発売から7年ほど)の期限切れを意識しなければならないが、どうしてもiPhoneのリプレースが必要な場合、他に手段はない。  逆に、最新のiPhoneを積極的に買って、程よい頃に中古で売るというサイクルも、iPhone派の経済的負担を和らげてくれる。この場合も、最新のOSアップデートが可能なタイミングを計って売買するのがいいだろう。
次のページ
「Apple Intelligence」に対応するモデルは…
1
2
3
4
「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆
記事一覧へ