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ゴミを放置する“老夫婦の登山客”が放った衝撃の一言にドン引き…困ったマナー違反者に老人が多いと語る30代ボランティア――人気記事ベスト

ゴミを放置する老夫婦に「お前がもって帰れ」と…

一番困るのはやはりゴミのポイ捨てだという。益田さんは、ゴミの持ち帰りについて何度もトラブルにあっているそうだ。 「意外に思うかもしれないですが、ゴミを平気で捨てられる人が世の中にはいるんです。特に、山頂ではご飯を食べる人も多く、こっそりと岩陰や木の中に捨てていく人が多い。つい最近でも、自分が経営しているお店で買ったおにぎりとおかずの容器を、山頂に放置しようとしている老夫婦がいた。せめて所定の場所で捨ててほしいと説明すると、麓で食べ物を売っている店が悪いとキレ始め、お前がもって帰れと喧嘩腰で詰め寄ってきたんです。それ以上揉めるのも嫌なので仕方なく自分が引き取りましたが、マナーという概念が欠如している年配の登山者は結構いるんです」 人が増えれば必然的にマナーの悪い登山者も多くなるが、態度が悪いのは若者より山登りのベテランである老人が多いと益田さんは説明する。そこには、昔は良かったのに、なんでいまはダメなんだという勝手な思い込みがあるのではないかと説明する。 「コロナ禍もあって再び登山ブームが来て、マナーをしっかり守ろうという呼びかけが各所で行われています。自分が管理している山でも、麓に看板を立てたり啓蒙活動をしているところです。ただ、昔から登っている人からしたら、堅苦しくなって楽しくないという意見の登山者もいるんです。そういった人が、自分本位な言動をするんです。最近では、地元の消防や警察とも連携して、パトロールを強化している。少しでもマナーの悪い登山者がいなくなるように、ストレスはかかりますが、山のためにも頑張ってパトロールを続けています」 昔から「山には神様がいる」と言われ続けているが、老人にもなってマナー違反を続ける登山者は、一度自分の行動を見つめ直したほうが良いかもしれない。 <TEXT/高橋マナブ>
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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