雑学

中国ケンタッキー限定メニュー「お粥」を試食!

ケンタッキー「食の国」と言われる中国だが、外食産業の首位に君臨するのは、中国全土に3000店舗を誇るアメリカ系ファーストフードチェーンのケンタッキー・フライドチキンだ。周知のとおり、フライドチキンが主力商品の同チェーンだが、中国のケンタッキーにはなんとお粥メニューが存在するという。そこで、この中国限定メニューを実食すべく、ドラゴンガジェットは深セン市内の同チェーンの店舗へと向かった。

 店に入り、さっそく注文したのは皮蛋痩肉粥(ピータンと挽肉のお粥)。しかし、「プラス12元でフライドチキンがつく」と店員に勧められ、20.5元(約260円)のセットを注文したのだった。

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ケンタッキー

"フライドチキンとの組み合わせがなんともアンバランス

 日本のお茶碗の倍の容量はあろうかというプラスチック容器のふたを取ると、なみなみと入れられたお粥から白い湯気が立ち上っていた。早速、やけどしないように一口食べてみる。具はピータンと挽肉だけで、塩で味付けしただけというシンプルなものだが、米粒が原型をとどめないほどに煮込まれたことで、ピータンのコクがしっかり出ている。これなら中国の中級中華料理店と比べても引けを取らないだろう。

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ケンタッキー

具はピータンのみだが、味は本格的だった

 ただ、量が多く、食べても食べても一向に減らない……。しかし、フライドチキンやハンバーガーなら残すところだが、同じ米食の国の人間として、米は残しづらい。そこで、やっとの思いで完食したころにはかなり満腹になっていた。また、セットのコーラとフライドチキンとの相性はいいとは言えず、単品で注文しておけばよかったと後悔したのだった。

 ちなみにこのお粥メニューは、午前10時までの朝食時間帯と午後11時以降の夜食時間帯のみの提供となっている。それ以外の時間帯は、お粥がない代わりにぶっかけ飯のような米メニューが存在する。筆者は後日、そのうちの一つ意式烤鳥腿飯(イタリア式ローストチキン丼/21元)を試してみたが、これもなかなか悪くなかった。

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ケンタッキー

見た目はマズそうだが、味は意外と美味しかった。

 このように世界的ファーストフードチェーンが、中国限定メニューとしてお米メニューを豊富に採用している理由について、広州市ブロック紙の社会部記者はこう話す。

「中国では数年前から真功夫や大家楽などといった中華料理系ファーストフードが好調で、ケンタッキーもそれに追従する形で2年ほど前からごはんメニューを取り入れたんです。中国人がファーストフード店で主食である米を食べるようになった背景には、都市生活者の個食化があります。伝統的に『食事はみんなで』という意識が強い中国には、一人で利用できる飲食店が少ない。それが核家族化や個人主義が都市部を中心に広がりを見せる中、一人でしっかりとした食事ができる飲食店の二―ズが増えているんです」

 ファーストフード店のお米メニューの味には、中国都市生活者の悲哀が隠れているのかも知れない……。

【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)




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