和食ブームのタイ、その理由は「若者の●●離れ」!?
ここ数年、味つけの濃いタイ料理と比べ薄味なため、10年前まではタイ人にほとんど見向きもされなかった和食がタイでブームになりつつある。和食の店がメディアに紹介されまくり、若者の間で「和食ってイケてる」という風潮ができている。
日本語を勉強中のバンクさん(26歳 男性・会社員)も和食好きのひとり。
「味は薄いけど、和食はおしゃれだから大好きなんだ」
タイの和食は値段が高いので高級料理のひとつとなる。内装も凝っているところが多いので、イタリアンやフレンチ同様におしゃれな店という位置づけでもある。この感覚もまたタイ人の足を運ばせる理由になっている。
「大戸屋」によく行くという中華系タイ人のキムさん(34歳 男性・デザイナー)にも話を聞いた。
「大戸屋では鯖照り焼き定食をよく食べるよ。値段はちょっと高いけど、店の雰囲気もいいし。前はおいしいとは思わなかったけど、去年くらいから大戸屋の良さがわかってきたよ。和食は栄養も味もバランスがよくて健康的だし」
流行に敏感なデザイナーだけあって、和食を食べる機会が多かったのだ。先のアピンヤさんは国際結婚のため和食に「慣れ」があったが、一般タイ人の中には流行に乗り遅れまいとわけもわからず食べているうちにおいしさに気がついた、というパターンもある。
健康食として注目も集まる。タイ料理は脂っこいものが多い。
そんな中、以外な声を聞いた。
「あと、辛くないのも好きだな」というのは前出のバンクさん。
実は、バンコクの若者の間では「唐辛子離れ」が進んでいるのだ。
昔から、タイでは親が小さな子どもには唐辛子を抜くか少なめにすることは多かったのだが、それが甘やかし過ぎて大きくなるまで続き、辛いものを食べなくってきているのだという。
タイ料理というと日本人にとっては「辛いもの」というのが定番イメージ。タイの人は当然辛いものが好きなんだとばかり思っていたが……。「若者の●●離れ」は日本でもしばしば言われる定番フレーズだが、よもやタイで「若者の辛いもの離れ」が起きていたとは! <取材・文・撮影/高田胤臣>
髙田胤臣(たかだたねおみ)。タイ在住ライター。初訪タイ98年、移住2002年9月~。著書に彩図社「裏の歩き方」シリーズ、晶文社「亜細亜熱帯怪談」「タイ飯、沼」、光文社新書「だからタイはおもしろい」などのほか、電子書籍をAmazon kindleより自己出版。YouTube「バンコク・シーンsince1998│髙田胤臣」でも動画を公開中
髙田胤臣(たかだたねおみ)。タイ在住ライター。初訪タイ98年、移住2002年9月~。著書に彩図社「裏の歩き方」シリーズ、晶文社「亜細亜熱帯怪談」「タイ飯、沼」、光文社新書「だからタイはおもしろい」などのほか、電子書籍をAmazon kindleより自己出版。YouTube「バンコク・シーンsince1998│髙田胤臣」でも動画を公開中
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