霊が腕を引っ張る八王子城跡のブキミ
―[噂の[心霊スポット]絶叫ルポ]―
まだまだ残暑が続くなか、夏の風物詩の怪談も聞き慣れてしまい、もっと怖いものを……とはやる気持ちを抑えられない人も多いはず。ならば実際に怪奇体験をしてみたらどうなるのか、本誌記者たちが体を張って心霊スポットに突撃してみた。
【絶叫その2】八王子城跡
<八王子>怨霊が腕を摑む血塗られた史跡
都内でも一、二を争う心霊スポットとして有名な八王子城跡だが、現在は城そのものはなく、一部の石垣や橋だけが残された史跡公園のようになっている。
そんな何の変哲もない史跡がなぜ心霊スポットなのか。そのワケは八王子城の壮絶な過去にあるようだ。八王子城は家臣が城を留守にしている間に豊臣秀吉によって攻撃されてすぐに陥落。残された女や子供、農民は自刃したり、御守殿の滝に身を投げたという。だが、そのあまりの死者の数のため滝から流れる川は三日三晩血に染まったと伝えられている。
現在は川には橋が架かっているのだが、この橋の上で数多くの怪奇現象が起きているという。何かに腕を引っ張られたり、追いかけられたりするそうだ。
記者は橋の上から川上にある御守殿の滝を見ていたのだが、ひんやりした空気が腕にまとわりつき、なんとも気持ちが悪い。記者に霊感はないのだが、ただならぬ気配を感じた。後に調べて驚いたのだが、おりしも訪れた日は落城の日、8月10日であった。
イラスト/村田ラム
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