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呪いか!? 心霊スポットではしゃぐと事故に遭う

◆古くから伝わる夏の風物詩的迷信 お墓の都市伝説お墓で転ぶと死ぬ、呪われる」というような、お墓にまつわる迷信を聞かされた人は多いと思う。 「これには教育的な意味が隠されています。というのも、昭和30年代頃までは土葬の風習が残っている地域があり、そのような地域の墓では、発酵した遺体からガスが出て、地面が膨らんだり、穴が開いたりすることがあったんです。そのためお墓で転ぶ、足を取られるというのは多く起こり得る事態で、その注意を促すために生まれた迷信なのでしょう。また、当時の子供たちには、お墓はかくれんぼなどで遊ぶ場所でもありました。しかし尖った墓石に頭をぶつければ大怪我になりますし、倒れた墓石の下敷きになれば命を落とす可能性もあります。そのような危険から子供を遠ざけるため、お墓にまつわる迷信が使われたのではないかと思います」(オカルト研究家・山口敏太郎氏)  同様にお盆の時期には「川や海で泳ぐと死ぬ」「川で泳ぐと河童に足を引かれる」という川にまつわる迷信も複数ある。 「川と死の繋がりには『三途の川』という民俗学的なファクターもあるでしょうが、川が増水する夏場に泳ぐと危ないという戒めで使われたのでしょう。また、お盆の時期は農閑期で、大人も外を出歩かないため、溺れている子供を助けるのが難しかったという理由もあったと思います」  最近は「心霊スポットや自殺の名所ではしゃぐと事故に遭う、呪われる」という迷信もあるが、これにも何らかの意味が? 「心霊スポットなどは、夜中に眠い状態で、若者たちが刺激を求めて行くことが多いでしょう。しかも異性が一緒にいる確率も高いので、興奮して事故を起こしやすくなるんですよ。それを戒めるために、そのような迷信が生まれたのではないでしょうか。ちなみに、恐怖心と性欲はリンクしていますし、恐怖体験を共有すると『吊り橋効果』と同様に恋が生まれることもあります。ですから、『夏の恋は長続きしない』という迷信もあながち間違いじゃないかもしれません(笑)」 イラスト/スズキサトル ― 真夏の[都市伝説]を科学する【12】 ―
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