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「携帯電話が心臓のペースメーカーを誤作動させる」のは一部の端末のみ!?

◆都市伝説も進化する?ガジェット編扇風機に当たったまま寝ると死ぬ」「O型の人は蚊に刺されやすい」など、世の中にはさまざまな都市伝説が存在するが、今回は趣向を変えて、ガジェット関連の都市伝説を検証しよう。  携帯電話の電磁波が心臓のペースメーカーを誤作動させる――。  この真偽については、総務省が実験調査を続けているのをご存じか。’08年度と’09年度の調査によると、NTTドコモやソフトバンクの一部で使われているHSUPA方式の高速データ通信機器の電波、そしてKDDIのCDMA方式携帯電話から発射される電波は、「現在使用されている植込み型医療機器の機能に影響はないことを確認」しながらも、「植込み型医療機器の装着部位から22cm程度以上離すこと」という指針を出している。つまり、「今、市場で出ている携帯電話のほとんどが影響を与えませんが、一部の古い端末は影響を与える。それがまだ使われている可能性があることと、一見判別しにくいことから全端末とも22cm程度離して使うよう推奨しています」(総務省総合通信基盤局電波部)のが現状なのだ。  同じく電化製品では、「十分に放電し切らないうちに継ぎ足し充電を繰り返すと、放電電圧が低下する現象が起き、容量が減少したように見える“メモリー効果”が生じる」説も根強い。これに対し前出の柳谷氏は、「かつてのニッケル水素電池やニッカド電池にはメモリー効果があったが、今普及しているリチウムイオン電池にはない」と否定。とはいえ、スマートフォンでも使われるリチウムイオンは電池特性の劣化もあるとか。 「まず、繰り返し充電することによる『サイクル劣化』。一般的に5000回の充放電で80%程度まで容量が劣化すると言われています。また満充電や、充電されていないカラの状態で放置しておくのも、『保存劣化』という容量劣化を招きます。長時間使わない時は電池残量が3~8割程度で保存するのがベストです」(KDDI広報部)  さて最後は、「トラブルが頻発するデジタル機器には、お札を貼ると調子が良くなる」という噂。実際、証言も後を絶えないが、柳谷氏も事務所でこんな体験をした。 「ずっとパソコンの調子が悪く、何もないところで突如火の玉が出て、パソコンがショート。会社の者が霊媒師を呼んでお祓いをして収まりましたが、科学的根拠は一切ないんで気にしていません(笑)」 都市伝説【ガジェット編】 イラスト/スズキサトル ― 真夏の[都市伝説]を科学する【10】 ―
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