牛丼のアレンジ料理は失敗する確率が高い!?
ネット上で大きな話題を呼んだ奇食から、食のプロも思わず唸った絶品スイーツまで、いつものチェーン店メシが持つポテンシャルの限界に挑戦! 飲食チェーンの定番メニューに一手間加えたアレンジ料理の味をフードプロデューサーの高田大雅氏に加え、デブ代表として黒田知道、女性代表として藤村はるなの両ライターが実食審査。これまでの食生活の常識を打ち破るかもしれない斬新なメニューの数々をとくとお試しあれ
◆牛丼勢は惨敗。しかし、それを上回る惨劇も
ランキング後半戦。今回、もっともメニューの品数が多かったのが牛丼アレンジなのだが、ランキング下位の大部分を占める残念な結果に。11位のマーマレード牛丼や16位のプリン牛丼など、あきらかに合わなさそうな甘味系のものばかりではなく、13位のミートソース牛丼や14位のコーンスープ牛丼、15位の天一牛丼など、マッチしてもおかしくなさそうな食材のものまで下位にランク。
<アレンジ料理ワースト7>
●11位:マーマレード牛丼(マーマレード×牛丼)15P
●12位:天一リゾット(ご飯×天下一品スープ)14P
●13位:ミートソース牛丼(ミートソース×牛丼)13P
●14位:コーンスープ牛丼(コーンスープ×牛丼)12P
●15位:天一牛丼(天下一品スープ×牛丼)8P
●16位:プリン牛丼(プリン×牛丼)4P
●最下位:ビッグマック炊き込みご飯(ご飯×ビックマックセット&チキンナゲット)3P
※ワースト7(11位~17位)の作り方やレビューはコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/394580
「牛丼はそれ自体の味が濃いから、下手に組み合わせると味が喧嘩しちゃうんですね。もともと塩分を含んでいるミートソースや天一スープは味自体は悪くないものの、塩味がややきつすぎる結果になってしまいました」(高田)
12位の天一リゾットも同様。味自体は悪くないものの、チーズと濃厚とんこつスープという脂肪分高めのコラボで塩味と脂が強すぎたがゆえ、順位は振るわなかった。
一方、コーンスープや天一のスープの場合は、液体が牛肉から塩分を流してしまい、味がボンヤリしてしまいこの順位に。
「ミックスするもの同士の塩分の総量が、料理のうまい・まずいを左右するポイントかも。改めて、料理における塩の大事さを痛感しました……」(はるな)
そして、問題は最下位のビッグマック炊き込みご飯。「以前からネットで話題になっていたから、一度は食べてみたいと思ってました!」と嬉々として語っていた高田氏ですら、口にした瞬間に絶句。
「もはや、味の良しあしとか塩分量というレベルではなく、これだけは受け付けない」(はるな)、「『デブ=炭水化物好き』の公式すら破壊してしまうこれは、食に対する冒涜です!」(デブ)。
ビッグマックとご飯は一緒に炊き込むものじゃない。当然ともいえる結果ではあるが、それが、今回の実験の一番の教訓と言えるかもしれない。残念ながら起こる奇跡と起こらない奇跡がある。
― チェーン店メシを劇的に旨くする(秘)技術【4】 ―
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